ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ゴッホ展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京・台東区の上野の森美術館で開催中の「ゴッホ展」に行ってきました。 今回のゴッホ展の見どころは、彼の10年の画家生活の中の二つのスタイル、「ハーグ派」と「印象派」にスポットを当てているところだと思います。 …

角野栄子『キキとジジ 魔女の宅急便番外編その2』

おはようございます、ゆまコロです。 角野栄子『キキとジジ 魔女の宅急便番外編その2』を読みました。 この巻では、キキよりもどちらかというと、ジジが何を考えて大きくなったか、ということが重点的に書かれています。 9歳のキキが、自分は魔女にはならず…

「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて開催中の「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」に行ってきました。 行ったのは10月の祝日、開館30分前に入口に着きました。同じフロアで3展覧会同時に開催しているからか…

ヴィリニュスに行ってきました。

こんばんは、ゆまコロです。 台風が心配な土曜日ですね。 気晴らしに、この夏の思い出をまとめてみます。 2019年夏にヴィリニュスに行ってきました。リトアニアの首都です。 今回の旅の目的は、杉原千畝さんのいた旧日本領事館を見ることです。ついでにリト…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 1』

おはようございます、ゆまコロです。 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 1』を読みました。 (感想の順序がひっくり返りましたが、)1巻で好きなところは、次の二ヶ所です。 (前略)この青年は人々を愛していたし、どうやら他人のことを完全に信頼しつ…

ポール・オースター『オラクル・ナイト』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『オラクル・ナイト』を読みました。 物語序盤の、主人公シドニーが文房具屋を見つけて入る場面が好きです。 文具好きがこんな文房具屋さんを偶然見つけたら、すごく喜ぶだろうな、と思…

宮本洋子『夜だけ美容断食』

おはようございます、ゆまコロです。 宮本洋子『夜は化粧品で毛穴にフタをしない!肌美人は絶対「夜だけ美容断食」』を読みました。 先日読んだ牛田専一郎さんの本の美容法がストイックすぎたので、もっと手軽に真似できるものはないか、と思って探したのが…

「不思議の国のアリス展」に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 横浜のそごう美術館にて開催中の、「不思議の国のアリス展」に行ってきました。 10月の日曜日に出かけました。 そごうの前は10時の開館前からいっぱいでしたが、6階の美術館には一番乗りで入りました。 出る頃にはグッ…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻』

おはようございます、ゆまコロです。 ドストエフスキー、亀山郁夫(訳)『カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻』を読みました。 「ほんとうにどんな人間でも、だれそれは生きる資格があって、だれそれは生きる資格がないってことを、自分以外の人間について…

クリストファー・R・ブラウニング『増補 普通の人びと』

おはようございます、ゆまコロです。 クリストファー・R・ブラウニング『増補 普通の人びと:ホロコーストと第101警察予備大隊』を読みました。 そのメンバーが誰であったかが部分的にしか復元できない多くのナチ殺人部隊とは異なり、第101警察予備大隊の名…

牛田専一郎『「何もつけない」美肌術 皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア』

おはようございます、ゆまコロです。 牛田専一郎『「何もつけない」美肌術 皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア』を読みました。 メイクも基礎化粧品も、「何もつけない」スキンケアがある、というのは、少し前に聞いたことがありました。 ゆまコロは元…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 4』

おはようございます、ゆまコロです。 ドストエフスキー、亀山郁夫(訳)『カラマーゾフの兄弟 4』を読みました。 この巻で好きなのは、幼いミーチャとゲルツェンシトゥーベ先生の、出会いの場面です。 恐ろしかったのは、イワンが幻覚症になるシーンです。…

齋藤孝『可動域を広げよ』

おはようございます、ゆまコロです。 齋藤孝『可動域を広げよ』を読みました。 齋藤先生が中学の時に硬式テニスをしていて、いかに速いサーブを打つかを考え、肩甲骨のストレッチに重点を置いたというエピソードが興味深かったです。 知り合いのおじいさんに…

ポール・オースター『孤独の発明』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『孤独の発明』を読みました。 この本を読んで、著者がどれほど書くことを愛し、また書くことに苦しめられているか、はじめて文章を通して伝わってきたように思いました。 作家という…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 3』

おはようございます、ゆまコロです。 ドストエフスキー、亀山郁夫(訳)『カラマーゾフの兄弟 3』を読みました。 面白くなってきたので、さらっと行きました。 この巻で好きな場面を選ぶとしたら、この二つです。 「どうしたのです?泣かずに喜びなさい。そ…

星新一『声の網』

おはようございます、ゆまコロです。 星新一『声の網』を読みました。 タイトルから何となくイメージできる通り、インターネットを想起させるお話です。 書かれたのが1969年というのが凄いです。 ショートショート(超短編)で有名な星新一先生には珍しい、…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 2』

おはようございます、ゆまコロです。 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟 2』を読みました。 1巻も読んだのですが、よく分からないなぁと思いながら2巻に進んだら、面白くなってきたので、とりあえず感想を書きます。 謎解き的な要素に関わるので、あまり…

角野栄子『魔女の宅急便その5 魔法のとまり木』

おはようございます、ゆまコロです。 角野栄子『魔女の宅急便その5 魔法のとまり木』を読みました。 19歳になったキキのお話です。 プロローグでの彼女の成長ぶりに、結構胸が熱くなります。 (しかし、遠くの町にいるとんぼさんとはすれ違っています。) コ…

村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』

おはようございます、ゆまコロです。 村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』を読みました。 同じ作者の短編なのに、話によってこんなに「これは好き」「これは好きではない」という好みが分かれるものだろうか、と思いながら読みました。 ざっくり感想を…

サン=テグジュペリ『星の王子さま』

おはようございます、ゆまコロです。 サン=テグジュペリ、池澤夏樹(訳)『星の王子さま』を読みました。 子どもの頃に読んだ時には、面白いのかそうでないのかよく分からない、という感想を抱きました。 今改めて読むと、長くない物語である割に、教訓めい…

夏目漱石『坊ちゃん』

おはようございます、ゆまコロです。 夏目漱石『坊ちゃん』を読みました。 初めてこの話を読んだ時、思ったよりも面白かったと感じたのを覚えています。(失礼な言い方ですみません。) ただ、期待に胸を膨らませて読んでいた「マドンナ」が結局出てこないの…

「チェコ・デザイン100年の旅」に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京・世田谷美術館で開催中の「チェコ・デザイン100年の旅」に行ってきました。 アルフォンス・ミュシャの絵が好きなので、チェコつながりで興味を持ち、行ってきました。 9月の日曜日に行きましたが、開館5分前くらい…

森鴎外『ヰタ・セクスアリス』

おはようございます、ゆまコロです。 森鴎外『ヰタ・セクスアリス』を読みました。 性欲的生活(ラテン語)という意味のタイトルらしいのですが、全体を通して、肉体的な欲望を綺麗に客観視している、といった印象でした。上品ささえ感じます。 僕はどんな芸…

川端康成『みずうみ』

おはようございます、ゆまコロです。 川端康成『みずうみ』を読みました。 好みの女性を見つけると、その後をついて行ってしまうという男性が主人公です。 その行動は社会規範的にどうなのか、ということはとりあえず置いておいて、ところどころに出てくる、…

ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー『風をつかまえた少年』

おはようございます、ゆまコロです。 ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー、田口俊樹(訳)『風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった』を読みました。 電気を使用しているのは国民の2パーセントほど、という事実…

ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』

おはようございます、ゆまコロです。 ティム・オブライエン、村上春樹(訳)『本当の戦争の話をしよう』を読みました。 ベトナム戦争がテーマの短編集です。 この本の中で好きなのは、「レイニー河で」という話です。 どうやら私は、勇気というものは遺産と…

ポール・オースター『ルル・オン・ザ・ブリッジ』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、畔柳和代(訳)『ルル・オン・ザ・ブリッジ』を読みました。 戯曲なのですが、やはりオースターはオースター、という感じです。 イジーの前妻・ハンナが魅力的です。 「私が誰かを愛したら、それは…

ジャン・ジュネ『葬儀』

おはようございます、ゆまコロです。 ジャン・ジュネ、生田耕作(訳)『葬儀』を読みました。 作者はフランスの小説家・劇作家・詩人です。 読んだ印象は、作者自身が思索を巡らしている段階なのかな、という感じでした。 もちろんそういう効果なのでしょう…

村上春樹・柴田元幸『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』

おはようございます、ゆまコロです。 村上春樹・柴田元幸『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』を読みました。 村上春樹さんが考える、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の魅力についてのお話が興味深いです。 村上春樹:僕は『キャッチャー』という小説が今でも…

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行ってきました。

こんにちは、ゆまコロです。 東京・上野の東京都美術館にて開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行ってきました。 9月の日曜日、9:30の開館の5分前に着きましたが、もう既に30人以上の列が出来ていました。 ただ、少しづつ会場に入れて下さった…