ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスチャン・ボルタンスキー展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 国立新美術館(東京・乃木坂)で開催中の、 クリスチャン・ボルタンスキー展に行ってきました。 会期が始まって1ヶ月ほど経った後の平日、朝一で行ってきました。 国立新美術館の2階の展示室です。 開館の25分前くらいに到…

ビョルンスティエルネ・ビョルンソン『日なたが丘の少女』

おはようございます、ゆまコロです。 ビョルンスティエルネ・ビョルンソン、矢崎源九郎(訳)『日なたが丘の少女』を読みました。 作者はノルウェーの作家です。1903年にノーベル文学賞を受賞しています。 ある村に、これから不幸な人生を歩むだろうと言われ…

村上春樹『辺境・近境』

おはようございます、ゆまコロです。 村上春樹『辺境・近境』を読みました。 村上春樹さんが訪れた旅の記録です。 この本に収められているのは、以下の場所です。 イースト・ハンプトン からす島(山口県柳井市近くの瀬戸内海の島) メキシコ 讃岐 ノモンハ…

永井均・小泉義之『なぜ人を殺してはいけないのか?』

おはようございます、ゆまコロです。 永井均・小泉義之『なぜ人を殺してはいけないのか?』を読みました。 哲学者二人による対談集です。 この本のタイトルのように問われたとき、どうやって相手を納得させるか?ということについて議論されています。 面白…

ベルンハルト・シュリンク『朗読者』

おはようございます、ゆまコロです。 ベルンハルト・シュリンク、松永美穂(訳)『朗読者』を読みました。 違うタイトルで映画にもなっています。 物語は、15歳の主人公・ミヒャエルが学校帰りに気分が悪くなり、見知らぬ女性(ハンナ)に看病してもらうと…

志摩園子『物語 バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』

おはようございます、ゆまコロです。 志摩園子『物語 バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』を読みました。 私がバルト三国に興味を持ったのは、第二次世界大戦中に、日本を経由してアメリカへ逃亡するユダヤ人に日本通過ビザを発行した杉…

ジェイムズ・リーバンクス『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』

おはようございます、ゆまコロです。 ジェイムズ・リーバンクス、濱野大道(訳)『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』を読みました。 湖水地方で生まれた作者が、周囲のすすめでオックスフォード大学に通い、卒業して、家業である羊飼いの仕事に携わる…

エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

こんにちは、ゆまコロです。 エーリッヒ・ケストナー、植田敏郎(訳)『飛ぶ教室』を読みました。 何年か前に読もうとして、途中で挫折した本です。やっと読破しました。 タイトルの『飛ぶ教室』とは、作中に出てくるクリスマス劇のタイトルです。 こんなに…

吉本ばなな『ハードボイルド/ハードラック』

こんにちは、ゆまコロです。 吉本ばなな『ハードボイルド/ハードラック』を読みました。 二つの物語が入っています。 「ハードボイルド」は、ある男性が旅先で、以前お付き合いした女性の魂と再会する話です。 もう一つ、「ハードラック」は、結婚退職を控え…

ポール・オースター『シティ・オヴ・グラス』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、山本楡美子・郷原宏(訳)『シティ・オヴ・グラス』を読みました。 オースター作品でよく見る柴田元幸さんではない方の翻訳です。訳者が違っても、やっぱりポール・オースターだなと思えるところが…

ポール・ギャリコ『雪のひとひら』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・ギャリコ、矢川澄子(訳)『雪のひとひら』を読みました。 作者は、ニューヨーク生まれの小説家です。 雪の結晶の発生から消滅までをたどる、絵本のようなお話ですが、この物語が「女性の一生」を表していると聞…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』

おはようございます、ゆまコロです。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』を読みました。 有島武郎は札幌農学校で講師をしていた32歳の時に結婚し、3人の息子の父親になりますが、すぐに妻と父親を亡くします。作家として軌道に乗るのは、その後のこと…

角野栄子『魔女の宅急便その4 キキの恋』

おはようございます、ゆまコロです。 角野栄子『魔女の宅急便その4 キキの恋』を読みました。 ブログに掲載する順番が前後してしまいましたが、好きな本なのでご紹介します。 この本でキキは、他の人を疑ったり、ちやほやされて浮かれたり、やきもちを焼いた…

村上春樹『ランゲルハンス島の午後』

おはようございます、ゆまコロです。 村上春樹『ランゲルハンス島の午後』を読みました。 村上春樹氏のエッセイ集です。 タイトルのランゲルハンス島とは、膵臓内の細胞の集合体の名であり地名ではないのですが、作中ではランゲルハンス島を空想上の概念・理…

田澤耕『物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡』

おはようございます、ゆまコロです。 田澤耕『物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡』を読みました。 外尾悦郎さんのガウディの本が面白かったので、ガウディのふるさとについても気になり、手に取ってみました。 カタルーニャという名前は聞…

岩合光昭写真展『ねこづくし』に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 川崎市民ミュージアムで開催中の岩合光昭写真展『ねこづくし』に行ってきました。 行けそうな場所で、岩合光昭さんの写真展があると、足を運んでいます。 今回は「ねこ歩き」とは違って、日本国内の猫の写真限定です。 …

アーネスト・ヘミングウェイ『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』

おはようございます、ゆまコロです。 アーネスト・ヘミングウェイ全短編2、高見浩(訳)『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』を読みました。 この中に収められている「清潔で、とても明るいところ」という短編が、エドワード・ホッパーの描いた「ナイト…

ジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』

おはようございます、ゆまコロです。 ジュール・ヴェルヌ、石川湧(訳)『八十日間世界一周』を読みました。 心躍るタイトルです。 トランプゲームの賭けで、80日で世界一周できなかったら全財産を失うことになった主人公が、従者と共に旅に出かけます。 …

ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』

おはようございます、ゆまコロです。 ジュール・ヴェルヌ、石川湧(訳)、花岡大学(文)『十五少年漂流記』を読みました。 タイトルだけ何となく知っている本を、子ども向けの文学全集の中から選んで読んでみました。 タイトルの Deux Ans de Vacances は直…

アンネリーゼ・マリー・フランク『完全版 アンネの日記』

おはようございます、ゆまコロです。 アンネリーゼ・マリー・フランク、深町眞理子(訳)『完全版 アンネの日記』を読みました。 国家社会主義ドイツ労働者党によるユダヤ人狩りから逃れるため、隠れ家にやってきたアンネの日記ですが、彼女の記録は1942年6…

ポール・オースター『偶然の音楽』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『偶然の音楽』を読みました。 偶然に醸し出される音楽とは、作中のどこに現れるのだろう?と読んでいた結果、私は、妻と離婚し放浪の旅に出たナッシュが、道中に出会った現場監督の…

外尾悦郎『ガウディの伝言』

おはようございます、ゆまコロです。 外尾悦郎『ガウディの伝言』を読みました。 本書では、作者の外尾悦郎さんがガウディの建築と出会って、サグラダファミリアの専任彫刻家となるまでの道と、サグラダファミリアの建築の歴史、そしてガウディの生涯につい…

浅田すぐる『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』

おはようございます、ゆまコロです。 浅田すぐる『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』を読みました。 本書の中で面白かったのは、「年間400時間の残業をゼロにまで減らした方法」という章です。 先に、部署の仕事は基本的にどんなものでも、目的、…

山田雅夫『スケッチは3分』

おはようございます、ゆまコロです。 山田雅夫『スケッチは3分』を読みました。 筆者は都市設計家です。 タイトル通り、3分でスケッチをするための本です。 この本で覚えておこうと思ったのは、「スケッチをするための道具」についてです。 道具は2パター…

伊東裕『腸!いい話 病気にならない腸の鍛え方』

おはようございます、ゆまコロです。 伊東裕『腸!いい話 病気にならない腸の鍛え方』を読みました。 この本を読んで、肥満体であることの怖さが分かりました。 糖尿病についての話を聞くと、「インスリン」という言葉をよく耳にしますが、どういう働きをす…

渡辺健介『世界一やさしい問題解決の授業』

おはようございます、ゆまコロです。 渡辺健介『世界一やさしい問題解決の授業』を読みました。 事例として展開される「問題」は、バンドを結成するとか、パソコンを購入するとか、学校生活で起こりそうなことなのですが、大人が読んでも問題解決への道筋が…

鈴木大介『最貧困女子』

おはようございます、ゆまコロです。 鈴木大介『最貧困女子』を読みました。 著者は、「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマとして、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を行っているルポライターです。 この本の中で、著…

ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』

おはようございます、ゆまコロです。 ジェニファー・L・スコット、神崎朗子(訳)『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ “暮らしの質” を高める秘訣』を読みました。 持っている服が10着になったら、どんなに身軽だろう、と心から憧れるのに、実…

石田淳『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』

おはようございます、ゆまコロです。 石田淳『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』を読みました。 著者は、日本の行動科学マネジメントの第一人者とのことです。 頑張れば何とかなる的な、精神論とは関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的…

二村ヒトシ『すべてはモテるためである』

おはようございます、ゆまコロです。 二村ヒトシ『すべてはモテるためである』を読みました。 同じ作者の『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』が面白かったので、読んでみました。こちらは男性に向けた内容のようです。 相手から好かれるた…