ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

山中恒『ぼくがぼくであること』

おはようございます、ゆまコロです。 山中恒『ぼくがぼくであること』を読みました。 子ども向けの本だと思っていたのですが、大人や社会に対する不信感が色濃く出ていて、ちょっとドキドキしました。 作者は1931年生まれとのことですが、1944年に日…

V.E.フランクル『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』

おはようございます、ゆまコロです。V.E.フランクル、霜山徳爾(訳)『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』を読みました。 このタイトルの「夜と霧」とは、1941.12.6に出されたヒットラーの特別命令、「夜と霧」命令によるものなのだそうです。この命令は、…

ヨハンナ・シュピリ『アルプスの少女』

おはようございます、ゆまコロです。 ヨハンナ・シュピリ『アルプスの少女』を読みました。 アニメの絵柄を知ってはいるけど、ちゃんと通して観たことはなく、どんなストーリーなのかもよく知らなかったので、本で読んでみました。 ハイジと会う前のおじいさ…

中川恵一『専門医が教えるがんで死なない生き方』

おはようございます、ゆまコロです。 中川恵一『専門医が教えるがんで死なない生き方』を読みました。 著者は放射線医学のお医者さんです。 この本の中で印象的だったのは、34歳で肺がんになった医師の言葉です。 「人生には限りがあって、いつそれが来る…

テオドル・シュトルム『人形使いのポーレ』

おはようございます、ゆまコロです。 テオドル・シュトルム、国松孝二・井上明子(訳)、『人形使いのポーレ』を読みました。 タイトルの「ポーレ」なる人物は、いつ出てくるんだろうと思いながら読んでいましたが、単なる愛称でした。 「ポーレというのは、…

ヘルマン・ズーダーマン『フラウ=ゾルゲ』

おはようございます、ゆまコロです。 ヘルマン・ズーダーマン、池谷信三郎(訳)、西山敏夫(文)『フラウ=ゾルゲ』を読みました。 フラウ=ゾルゲという不思議なタイトルは、伝説上の女性の名前で、その姿を見た者には不運が付きまとう、と劇中では説明さ…

チャールズ・ディケンズ『クリスマス・カロル』

こんばんは、ゆまコロです。 チャールズ・ディケンズ、平井芳夫(訳)『クリスマス・カロル』を読みました。 「「あのちびのティム(事務員ボッブの末子。両足にギブスをはめている。)は、これからどうなるんでしょう?元気に生き続けられるんでしょうか?…

テオドル・シュトルム『みずうみ』

おはようございます、ゆまコロです。 テオドル・シュトルム、国松孝二(訳)、井上明子(文)『みずうみ』を読みました。 端的に言うと、好きな人とうまくいかない物語なのですが、短い話の中での、登場人物の気持ちの見せ方が上手だな、と思いました。 幼馴…

蒲松齢『聊斎志異』

おはようございます、ゆまコロです。 蒲松齢(ほしょうれい)、宮脇紀雄(訳)『聊斎志異』(りょうさいしい)を読みました。 中国の短編集ですが、清の時代に書かれたもので、400余編あるそうです。 作者は役人になる登用試験を受けるものの、順調には行…

ジョン・ラスキン『黄金の川の王さま』

おはようございます、ゆまコロです。 ジョン・ラスキン、大平よし子(訳)『黄金(きん)の川の王さま』を読みました。 ジョン・ラスキンはイギリスの思想家、美術批評家です。 この話には「スチリア(オーストリア東南の地方)の伝説」という但し書きが付い…

トマス・ヒューズ『トム・ブラウンの学校生活』

おはようございます、ゆまコロです。 トマス・ヒューズ、後藤楢根(訳)『トム・ブラウンの学校生活』を読みました。 かわいらしいな、と思ったのはこんなやりとりです。 「トムは、アーサーに最初の注意を与えた。 「人に話しかけられたら、男らしくはきは…

ウィリアム・サッカレー『ばらと指輪』

おはようございます、ゆまコロです。 ウィリアム・サッカレー、大平よし子(訳)『ばらと指輪』を読みました。 すてきなタイトルだな、と思い手に取ったのですが…。 短い話ながら人間関係が割と込み入っていて、読みながら相関図を書きました。 出てくる名前…

姜尚中『あなたは誰?私はここにいる』

おはようございます、ゆまコロです。 おすすめされて、姜尚中『あなたは誰?私はここにいる』を読みました。 「この絵(ベラスケスの「ドン・セバスチャン・デ・モーラ」)をじっと見つめていると、わたしはかつて不治の病と恐れられたハンセン病に罹患した…

チャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』

今週のお題は「読書の秋」ということなので、私もひとつ紹介してみます。 チャールズ・ディケンズ、及川甚喜(訳)『オリバー・ツイスト』を読みました。 オリバーは両親を知らず、貧しい人々を救う収容所の中でもいじわるをされ、奉公に出された先でなにか…

ワシントン・アーヴィング『リップ・バン・ウィンクル』

おはようございます、ゆまコロです。 ワシントン・アーヴィング、大石真(訳)『リップ・バン・ウィンクル』を読みました。 以前も『スケッチ・ブック』という本で読んだことがあります。 びっくりするくらい、浦島太郎の物語に似ています。 リップがカーツ…

ハーマン・メルヴィル、及川甚喜(訳・文)『白鯨』

おはようございます、ゆまコロです。 ハーマン・メルヴィル、及川甚喜(訳・文)『白鯨』を読みました。 捕鯨船の乗組員の給料や、拝火教(火をあがめ、火を神とする宗教。)のことなど、発見が多く面白かったです。 クジラの描写が好きです。 「なお、見れ…

トーベ・ヤンソン『ムーミンパパの思い出』

おはようございます、ゆまコロです。 トーベ・ヤンソン『ムーミンパパの思い出』を読みました。 ムーミンシリーズの4作目です。この本で、初めてリトルミイが登場します。 そして、彼女がいるのに、母親を同じくするスナフキンがまだ生まれていないことから…

ストウ夫人『アンクル=トムの小屋』

おはようございます、ゆまコロです。 ストウ夫人、上崎美恵子(訳)『アンクル=トムの小屋』を読みました。 「ジョージ(イライザの夫。麻袋工場で働いている)は胸を張った。 「わたしの父親は、あなたと同じ白人でした。けれども母親は黒人のどれいでした…

平塚武二『アラビアン=ナイト』

おはようございます、ゆまコロです。 『アラビアン=ナイト』を読みました。 この物語は、1704年フランスのアントワン・ギャランという人が書いた「千一夜」という本によって、欧州中に広まったのだそうです。 「アラビア」とは、インドとアフリカの間、メソポタミア地方の南…

ルーベンス展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「ルーベンス展ーバロックの誕生」を観てきました。 10月の土曜に行った時は、開館20分前に着いたのにすでに100人ほど並んでいたので、仕切り直して、翌月別の金曜日に行ってきまし…

ムンク展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京都美術館(上野)で開催中の、 「ムンク展ー共鳴する魂の叫び」に行ってきました。 開館15分前くらいに到着したけれど、すでに門の前(エスカレーターを降りる前です。)には100人くらいの列が出来ていました。 学生さん…

小泉保『フィンランド叙事詩 カレワラ』

おはようございます、ゆまコロです。 小泉保『フィンランド叙事詩 カレワラ』を読みました。 ところどころ、どこかで聞いたことのある物語のような、でも全然知らない話のような、不思議な感じのする話です。 「カレワラ」という名は、この抒情詩がカレワKal…

奈良美智『NARA 48 GIRLS』

おはようございます、ゆまコロです。 奈良美智『NARA 48 GIRLS』を読みました。 奈良美智さんの絵は、詩みたいに個人的に話しかけてくるような、不思議な孤独感があると思います。 「地図はないが 目の前には道がある 誰が歩んだ道か 知らないけど…

しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)Part2』

おはようございます、ゆまコロです。 しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)Part2』を読みました。 こちらの方が、1巻よりももっと具体的な悩みに対応しているように思いました。 いいな、と思ったのは、 「リラックスする一番良い方法は、…

トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』

おはようございます、ゆまコロです。 トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』を読みました。 ムーミンシリーズの3作目です。 物語の冒頭で、スナフキンも冬眠しているのが、ちょっと以外な感じがしました。 「ニョロニョロたちは、どうにかして気圧計をと…

しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)』

おはようございます、ゆまコロです。 しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)』を読みました。 心に留めておこうと思ったところはいくつかあるのですが、一番納得したのは「悪い習慣を止めるには」という話です。 「おそらくあなたが酒を止…

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

おはようございます、ゆまコロです。 岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読みました。 「そんなふうに、正義は次から次へとアイデアを出していったのだが、それに対し、みなみはそのほとんどを、なんの…

蓮水カノン『一日7秒で腹は凹む』

こんばんは、ゆまコロです。 すっかり秋になりましたね、と思ったら、さっそく体重も増えていました。 そんな経緯もあり、 蓮水カノン『一日7秒で腹は凹む』を読みました。 本書で紹介されている「床腹ペタ6ステップ」は、本当に簡単なので、本当にこれでウ…

部分やせ委員会・あし班『脚やせのきほん。39』

おはようございます、ゆまコロです。 今、通っているテニススクールに、脚が細くて綺麗な女性がいます。 コートで対面するたびに見惚れ、お話するたびにテンションが上がるので、こんな足の人になりたいなー、と思って手に取りました。 部分やせ委員会・あし…

佐藤治彦『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』

おはようございます、ゆまコロです。 佐藤治彦『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』を読みました。 なるほど、と思ったのはこれです。 「本当に安く買えたかどうかは、買ったときにではなく、あとになってわかるものです。 商品は悪…