ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

和辻哲郎『倫理学(一)』

おはようございます、ゆまコロです。 和辻哲郎『倫理学(一)』を読みました。 どうして世間話として天気の話をするのか?という疑問に対する答えが好きです。 知人が出逢えば天候の話をする。それは人間の常識である。彼らは何ゆえに天候を云為(うんい)す…

木下あおい『美人は「食べて」綺麗になる。 この栄養素があなたをつくる』

おはようございます、ゆまコロです。 木下あおい『美人は「食べて」綺麗になる。 この栄養素があなたをつくる』を読みました。 食べることが大好きです。表紙に惹かれて手に取りました。 糖質のことが分かりやすく書かれていて、興味深かったです。 どうして…

高城剛『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか ―スペイン サン・セバスチャンの奇跡』

おはようございます、ゆまコロです。 高城剛『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか ―スペイン サン・セバスチャンの奇跡』を読みました。 サン・セバスチャンはスペイン北部のバスク地方に位置する街です。 住民は渋谷区の人口よりも少ない街ですが、…

二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

おはようございます、ゆまコロです。 特別お題の「迷い、決断したことは?」を見て、記事を書きます。 自分が迷って、決断したこととはなんだろう?と考えた時に、この本のことを思い出しました。 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになる…

サイモン・ゴドウィン演出『ハムレット』を観てきました。

おはようございます、ゆまコロです。 サイモン・ゴドウィン演出『ハムレット』を観てきました。主演は岡田将生さん、ヒロインは黒木華さん。 2019年の1月にチケットを申し込んで、ようやくの観劇です。 以下、心を揺さぶられた場面や、面白いと感じたところ…

細川貂々『ツレがうつになりまして。』

おはようございます、ゆまコロです。 細川貂々『ツレがうつになりまして。』を読みました。 本文がとても分かりやすく、うつ病という病気が伴侶から見るとどのようなものなのか、リアリティを持って伝わってきます。 心に残ったのは、本文の間に掲載されてい…

矢崎雄一郎『免疫力をあなどるな!』

おはようございます、ゆまコロです。 矢崎雄一郎『免疫力をあなどるな!』を読みました。 免疫力についての本が面白かったので、もう一冊読んでみました。 この本では、「どうして食べ物の好き嫌いは良くないのか?」ということと、「朝、食欲がわかない時が…

大和彩『失職女子。 私がリストラされてから、生活保護を受給するまで』

おはようございます、ゆまコロです。 大和彩『失職女子。 私がリストラされてから、生活保護を受給するまで』を読みました。 こんなにまじめで “日本社会に貢献したい” と思っている一生懸命な人が、仕事に就けないのは勿体なさすぎる、とやきもきしながら読…

井上和彦『日本が戦ってくれて感謝しています』

おはようございます、ゆまコロです。 井上和彦『日本が戦ってくれて感謝しています』を読みました。 実際のところ、感謝されているのかどうかは置いておいて、第二次世界大戦を日本からだけでなく、他の場所や立場から見てみたいと思っていました。 パラオ諸…

鶴見隆史『「酵素」が免疫力を上げる!』

おはようございます、ゆまコロです。 鶴見隆史『「酵素」が免疫力を上げる!』を読みました。 何となく体に良さそう、という漠とした印象から、酵素とはそもそも何者なのか、どういう理由から体に良いとされているのか、が分かりやすく書かれています。 「何…

辻村美月『凍りのくじら』

おはようございます、ゆまコロです。 辻村美月『凍りのくじら』を読みました。 私は藤子・F・不二雄先生が好きなのですが、ドラえもん好きならこの本はおすすめですよ、と言われて紹介されたのがこの本です。 各章のタイトルがひみつ道具の名前になっていて…

椎名誠『ぼくは眠れない』

おはようございます、ゆまコロです。 椎名誠『ぼくは眠れない』を読みました。 「35年間、不眠症」という新書の帯を見ると、一見不思議な感じがします。著者の他の本の作風と一瞬結びつかず、これが椎名誠さんの本なのか?と、思ってしまいました。 不眠症の…

原田マハ『楽園のカンヴァス』

おはようございます、ゆまコロです。 原田マハ『楽園のカンヴァス』を読みました。 ミステリー的な要素も面白いのですが、強く印象に残ったのは、物語の中で語られる画家ルソー(1844-1910)の、画家としての生活の描写です。 アカデミーの画家がなんだとい…

細貝淳一『下町ボブスレー 東京・大田区、町工場の挑戦』

おはようございます、ゆまコロです。 細貝淳一『下町ボブスレー 東京・大田区、町工場の挑戦』を読みました。 ボブスレーという競技の発祥について、本書ではこのように書かれています。 -----------------------------------------------------------------…

嶋田毅『[実況]ロジカルシンキング教室』

おはようございます、ゆまコロです。 嶋田毅『[実況]ロジカルシンキング教室』を読みました。 ロジカルシンキングという言葉を聞いたことはあるけど、どういうことなんだろうと思って手に取りました。 以下にまとめると、こんな感じです。 ---------------…

大鐘良一・小原健右『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』

おはようございます、ゆまコロです。 大鐘良一・小原健右『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』を読みました。 宇宙飛行士選抜試験の厳しさも然ることながら、宇宙飛行した時に見舞われるトラブルには想像を絶するものがあります。 “ 折れない心 ” と聞くと、…

川北義則『男が人生で捨てていいもの いけないもの』

おはようございます、ゆまコロです。 川北義則『男が人生で捨てていいもの いけないもの』を読みました。 特に、何かを捨てようとか、何か変えたいとか、目的を持って手に取ったわけではなかったのですが、読んだ後、無性に片づけと倹約をしたくなりました。…

東野圭吾『手紙』

おはようございます、ゆまコロです。 東野圭吾『手紙』を読みました。 会社の人と、泣ける本について話していた時、「これも泣けるよー」と言って貸してくれました。 お兄さんが自分のために罪を犯し、刑務所に入ったら、弟の生活はどうなるのか?というお話…

堤未果『沈みゆく大国 アメリカ』

おはようございます、ゆまコロです。 堤未果『沈みゆく大国 アメリカ』を読みました。 著者は米国野村證券で勤務していたジャーナリストです。 本書では、アメリカと日本の医療制度についての違いが書かれています。 具合が悪いと、とりあえず保険証を持って…

湊かなえ『告白』

おはようございます、ゆまコロです。 湊かなえ『告白』を読みました。 一つの事件を、それに関わった様々な人の視点から見ていくうちに、読者である自分も、渦中にいながらその出来事を傍観しているような気持になります。 それぞれの人物の言い分は、分かる…

NHKスペシャル取材班『日本海軍400時間の証言 ―軍令部・参謀たちが語った敗戦―』

おはようございます、ゆまコロです。 NHKスペシャル取材班『日本海軍400時間の証言 ―軍令部・参謀たちが語った敗戦―』を読みました。 第二次世界大戦当時、海軍の官僚だった人が、平成元年に行われた反省会にて、「日本を戦争に持っていったことに対して…

平井正修『花のように、生きる。 美しく咲き、香り、実るための禅の教え』

おはようございます、ゆまコロです。 平井正修『花のように、生きる。 美しく咲き、香り、実るための禅の教え』を読みました。 素敵な格言が多く、勉強になります。 心に残った話は、以下の二つです。 ●詐欺に引っかかるのは、欲があるから。 親心は心情とし…

山口つばさ『ブルーピリオド 1』

おはようございます、ゆまコロです。 山口つばさ『ブルーピリオド 1』を読みました。 ずっと気になっていたのですが、やっと手に取りました。 成績優秀な男子高校生が美大受験を目指す話です。 とても面白くてうまく感想が言えないので、好きな箇所だけ拾っ…

浅田次郎『日本の「運命」について語ろう』

おはようございます、ゆまコロです。 浅田次郎『日本の「運命」について語ろう』を読みました。 歴史小説に苦手意識がある、と言ったら、母がおすすめしてくれた本です。 この150年くらいの間で日本がどのように変わったか、ということと、「なぜ歴史を学ぶ…

キスリング展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 東京都・目黒区の庭園美術館で開催中のキスリング展に行ってきました。 モイズ・キスリング(1891-1953)はエコール・ド・パリ(パリ派)の画家でポーランドの人です。 キスリングは、20代後半には画家として成功し、パ…

橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』

おはようございます、ゆまコロです。 橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』を読みました。 本書で取り上げられている「言ってはいけない」真実として、大きく分けて 1.努力は遺伝に勝てないこと、 2.見た目で人生が決まること、 3.子育て・教育は成長に…

世紀末ウィーンのグラフィック展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 目黒区美術館で開催中の展覧会、 「京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック ―デザインそして生活の刷新にむけて」 を見てきました。 GWの真ん中くらいの日の午前中に行きましたが、お客さんはそれほど多く…

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 2.ユニコーンの日(下)』

おはようございます、ゆまコロです。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 2.ユニコーンの日(下)』を読みました。 この本の中で、 “コリオリ気流” という現象について、以下のように書かれています。 「コロニー内壁付近で、コロニーの回転に伴い吹き荒れる流…

マーガレット・アトウッド『侍女の物語』

おはようございます、ゆまコロです。 マーガレット・アトウッド『侍女の物語』を読みました。 子どもを産むための存在として生きる女性の物語です。 彼女が暮らすのは、本を読むことも好きな場所へ行くことも、家族と一緒に暮らすことも妨害されたあとの世界…

百田尚樹『永遠の0』

おはようございます、ゆまコロです。 百田尚樹『永遠の0』を読みました。 現代と、太平洋戦争中(の、主に戦地での出来事)を行ったり来たりする構成が面白いなと思いました。 主人公が永井さんに会いに行った時に聞いた、戦争が終わったあとの話が印象的で…