ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小原古邨展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。 茅ヶ崎市美術館で2018年9月9日-11月4日まで開催の「原安三郎コレクション 小原古邨展 -花と鳥のエデン-」に行ってきました。 日曜日、埼玉県の自宅を朝7時に出て、茅ヶ崎の駅前でお茶をしながらのんびり歩き、9時半頃…

スベトラーナ・アレクシェービッチ『チェルノブイリの祈り』

おはようございます、ゆまコロです。 スベトラーナ・アレクシェービッチ、松本妙子(訳)『チェルノブイリの祈り』を読みました。 作者がノーベル文学賞を受賞した時、初めて名前を知りました。本書は物語というよりは、インタヴュー集のような形ですが、チェ…

大石直紀『杉原千畝』

おはようございます、ゆまコロです。 大石直紀『杉原千畝』を読みました。 「ユダヤ難民との話し合いのことをかいつまんで伝えると、 「『ヴィザ不要』と書いた紙は、ヴィザとは言えません」 最後に千畝はそう付け加えた。 「ソ連の占領が完了すれば、誰もこ…

阿川佐和子『聞く力ー心をひらく35のヒント』

こんにちは、ゆまコロです。 阿川佐和子『聞く力ー心をひらく35のヒント』を読みました。 初対面の人への近づき方について、私もなるべく平素の自分よりは明るく話しかけようと思っていましたが、阿川さんがそれが通じなくて考えさせられた、というエピソー…

トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』

こんばんは、ゆまコロです。 トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』を読みました。 作者が書いたムーミンのシリーズでは、書かれた年代で見ると二作目にあたります。 この本で、ムーミントロールはスナフキンとスノーク、スノークのおじょうさん(フローレン)…

栫井利依『本当のパートナーを引き寄せる「美人の思考回路」基本のき』

おはようございます、ゆまコロです。 栫井利依『本当のパートナーを引き寄せる「美人の思考回路」基本のき』を読みました。 いいなと思ったのはこれです。 「見えないところで「徳」を積む。 いいことをしても誰も気づいてくれないと損した気分、という干か…

日本タイムマネジメント普及協会『頭がいい人はちょっとの工夫で圧倒的な差をつける!29の知識とテクニック 仕事ができる人の「デスクトップ」は美しい』

おはようございます、ゆまコロです。 日本タイムマネジメント普及協会『頭がいい人はちょっとの工夫で圧倒的な差をつける!29の知識とテクニック 仕事ができる人の「デスクトップ」は美しい』を読みました。 会議などでパワポを見る時、プレゼンをして下さる…

乙一『小生物語』

おはようございます、ゆまコロです。 乙一さんのファンの友人から借りて、『小生物語』を読みました。 乙一さんの著書は以前『GOTH』を読んだことがあります。自分と外界との間に距離があるような不思議な印象でした。この本はエッセイですが、小説と空気が…

牛窪恵『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』

おはようございます、ゆまコロです。 牛窪恵『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』を読みました。 心に残った箇所は作者の考察です。 「今回の取材や調査からはっきり見えたのは、頭では「恋愛結婚」への幻想を抱きながらも、現実には…

立川志の輔『古典落語100席』

おはようございます、ゆまコロです。 立川志の輔(選・監修)『古典落語100席』を読みました。 私は映画を観たいと思うと、先に本で読んでしまって満足してしまうことがあります。あるいは映画を観て面白かったりすると、再び文章で読みたいタイプです。 数年…

藤田正裕『99%ありがとう ALSにも奪えないもの』

おはようございます、ゆまコロです。 藤田正裕『99%ありがとう ALSにも奪えないもの』を読みました。 中山祐次郎さんの本で紹介されていて、気になったので読みました。 ALSという病気について初めて知ったのは、「宇宙兄弟」を読んだ時です。 「英語でよく…

中山祐次郎『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた「いのち」の現場三百六十五日』

こんにちは、ゆまコロです。 中山祐次郎『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた「いのち」の現場三百六十五日』を読みました。 「人は誰もが、いつか死んでしまう。それもしばしば突然に」 筆者は、まずこの事実を受け…

坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』

おはようございます、ゆまコロです。 坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を読みました。 読み終わると、自分も勉強したくなるような話でした。 面白かったのは、坪田先生の"やる気にさせる"考え方です。 「とはい…

地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』

おはようございます、ゆまコロです。 地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』を読みました。 毎日、着る服を考えるのが苦手です。 そして、いつもいつも着るものが足りない気がして増やす一方なので、服を減らすのは怖く、もっと苦手です。 「ワンシーズン(…

千田琢哉『あの人と一緒にいられる時間はもうそんなに長くない』

おはようございます、ゆまコロです。 千田琢哉『あの人と一緒にいられる時間はもうそんなに長くない』を読みました。 印象的なタイトルです。 いいな、と思った事柄は3つありました。 ①心のどこかに迷いがあるなら、同窓会はぜんぶ欠席。 面白くない話に相槌…

佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』

おはようございます、ゆまコロです。 佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読みました。 ミニマリストを目標とする気持ちに目覚めた本です。 筆者がお母さんからもらった手紙の場面が印象深いです。 「ぼくが今までにもらった手紙は、すべてス…

ピエール・フランク『宇宙に上手にお願いする法』

おはようございます、ゆまコロです。 ピエール・フランク、中村智子(訳)『宇宙に上手にお願いする法』を読みました。 言っていることは分かるようで、でも、そういう風にはなかなか考えられないな、と感じることがよくあります。 「少なくとも、「どうして私…

樋野興太『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』

こんばんは、ゆまコロです。 樋野興太『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』を読みました。 悩みは、人と比べるから生まれる。 そう言われると、仰る通りなのですが、なかなか他人と自分を比べないでいられるのは難しいです。 「人と比べ…

戸部良一ほか『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』

おはようございます、ゆまコロです。 戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を読みました。 ミッドウェー海戦や、ガダルカナル作戦など、名前は知ってるけど、どういう順序で、何を目的として…

田中美香『お金のために働く女 お金を働かせる女』

おはようございます、ゆまコロです。 田中美香『お金のために働く女 お金を働かせる女』を読みました。 この本で、読んで良かったと思えたのは、「宝くじシュミレーター」というものの存在を知れたことです。 「ネットのポイントサイトやお小遣いサイトに登…

萬田緑平『穏やかな死に医療はいらない』

おはようございます、ゆまコロです。 萬田緑平『穏やかな死に医療はいらない』を読みました。 胃がんになった人が、終末期医療に熱心でない、大半の病院でどういう最後を迎えるのか、その例が辛かったです。 何度か泣きました。 長生きすることがいつも幸せ…

比嘉富子『白旗の少女』

おはようございます、ゆまコロです。 比嘉富子『白旗の少女』を読みました。 彼女が沖縄戦で遭遇した旧日本軍の兵士の様子や、避難中で弟を亡くしたこと、また避難時に辿った道を振り返ると、よく生きて避難できたな、と恐ろしくなります。 道中出会ったウサ…

ケリー・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』

こんにちは、ゆまコロです。 ケリー・マクゴニガル、神崎朗子(訳)『スタンフォードの自分を変える教室』を読みました。 いつも同じような後悔をしたり、同じような誘惑に負けたりするのを防ぐために、どうやって自分を見つめなおせばいいのか?というアプロ…

マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム『わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』

おはようございます、ゆまコロです。 マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム、金原瑞人+西田佳子(訳)『わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』を読みました。 この本では、マララさんがタリバンに撃たれて怪我をし、イギリス…

熊野整『ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた外資系投資銀行のエクセル仕事術 数字力が一気に高まる基本スキル』

おはようございます、ゆまコロです。 熊野整『ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた外資系投資銀行のエクセル仕事術 数字力が一気に高まる基本スキル』を読みました。 事務職のくせに、エクセルが苦手です。 快適に仕事をするために、何か役立つこ…

竹宮惠子『少年の名はジルベール』

おはようございます、ゆまコロです。 竹宮惠子『少年の名はジルベール』を読みました。 竹宮惠子先生もゆまコロの大好きな漫画家さんです。 竹宮先生が萩尾望都先生に出会う前、名前と作風から男性だと勘違いし、結婚してもいいなって思ってた、と萩尾先生に…

リチャード・バック『かもめのジョナサン完成版』

おはようございます、ゆまコロです。 リチャード・バック、五木寛之(訳)『かもめのジョナサン 完成版』を読みました。 テーマがあるのだけど、その捉え方は多様に出来て、何が論点なのかは、読む人によって異なる物語だと思いました。 憧れの存在を神格化す…

『岩合光昭の世界ネコ歩き 番組ガイドブック』

おはようございます、ゆまコロです。 『岩合光昭の世界ネコ歩き 番組ガイドブック』を読みました。 猫を飼っているので、テレビに猫が映っていると気になります。以前、岩合さんの写真展にも行ってきました。 この本はすでに続刊が何冊か出ているのですが、…

野中秀訓『がんになって、止めたこと、やったこと』

おはようございます、ゆまコロです。 野中秀訓『がんになって、止めたこと、やったこと』を読みました。 ステージ4の大腸がんから一年ちょっとで「寛解」(かんかい=病気の症状が軽減またはほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態。治癒とは異なる。)し…

松本大洋『ルーヴルの猫』

松本大洋さんの漫画を初めて読みました。 なんだか映画のような不思議な読後感で、読み終わったあとも、この物語についてぐるぐると考えてしまいました。 疑問に感じたことを残しておきます。 不思議1●どうして絵の中に入れる者と入れない者がいるのか? (私…