ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小渕千絵『APD「音は聞こえているのに聞きとれない」人たち』

おはようございます、ゆまコロです。 小渕千絵『APD「音は聞こえているのに聞きとれない」人たち 聴覚情報処理障害(APD)とうまくつきあう方法』を読みました。 APD=聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder)とは、 聴力に問題はなく音は聞こえて…

新海誠『小説 天気の子』

おはようございます、ゆまコロです。 新海誠『小説 天気の子』を読みました。 ーそうか。皆が取材でなんでも話してくれるのは、だからだ。女子高生も大学の研究者もいつかの占い師も、相手が夏美さんだからこそあんなふうに喋ったのだ。誰のことも否定せず、…

ポール・オースター『冬の日誌』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『冬の日誌』を読みました。 より繊細な、より美しく、最終的にはより充実感のあるゲーム― もっとも暴力的でないスポーツたる野球の技能を君は着々と身につけていき、六つか七つのこ…

斉藤洋『ルドルフとノラねこブッチー ルドルフとイッパイアッテナV』

おはようございます、ゆまコロです。 斉藤洋『ルドルフとノラねこブッチー ルドルフとイッパイアッテナV』を読みました。 「ねえ、イッパイアッテナ。イッパイアッテナがアメリカにいこうと思ったのは、また、日野さんの飼いねこになるためだったのかな。ぼ…

ヴァレンティナ・キャメリニ『グレタのねがい』

おはようございます、ゆまコロです。 『グレタのねがい』ヴァレンティナ・キャメリニ、杉田七重(訳)を読みました。 みんながグレタにインタヴューをしたいといってきて、世界中から集まったジャーナリストが山のような質問をグレタにぶつける。ストライキ…

エアライン研究会『飛行機に乗るのがおもしろくなる本』

おはようございます、ゆまコロです。 エアライン研究会『飛行機に乗るのがおもしろくなる本』を読みました。 温室効果ガスのことを考えると、飛行機が与える影響から何となく面目ない気持ちになったりもするのですが、それでもやっぱり飛行機が好きです。 初…

ポール・オースター『ブルックリン・フォリーズ』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『ブルックリン・フォリーズ』を読みました。 その家族ディナーを、私はきわめて暖かい場として記憶している。誰もがグラスを掲げ、トムの成功にお祝いの言葉を述べた。私が彼の歳だ…

『麒麟がくる 明智光秀とその時代』

おはようございます、ゆまコロです。 自粛期間中、大河ドラマを見て過ごしました。 これまでほとんど見たことはなかったのですが、初めから順に見ていくと、時代の流れや人物の働きが分かって面白いなと思いました。 特に、日本史が弱かった自分にはとてもい…

太田肇『「承認欲求」の呪縛』

おはようございます、ゆまコロです。 太田肇『「承認欲求」の呪縛』を読みました。 この本で、なるほどな、と思ったのは以下の部分です。 「大事な試合の前に故障」は正常な自己防衛 認められたらそれに縛られ、承認を手放せなくなる。そして苦しむ。多くの…