ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

短編集

村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』

おはようございます、ゆまコロです。 村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』を読みました。 同じ作者の短編なのに、話によってこんなに「これは好き」「これは好きではない」という好みが分かれるものだろうか、と思いながら読みました。 ざっくり感想を…

ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』

おはようございます、ゆまコロです。 ティム・オブライエン、村上春樹(訳)『本当の戦争の話をしよう』を読みました。 ベトナム戦争がテーマの短編集です。 この本の中で好きなのは、「レイニー河で」という話です。 どうやら私は、勇気というものは遺産と…

ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』

おはようございます、ゆまコロです。 ジュンパ・ラヒリ、小川高義(訳)『停電の夜に』を読みました。 作者は、カルカッタ出身のベンガル人の両親のもと、ロンドンで生まれ、幼少時に渡米したそうです。 どれも魅力的なシチュエーションと、少し切ない結末が…

舞城王太郎『熊の場所』

おはようございます、ゆまコロです。 舞城王太郎『熊の場所』を読みました。 短編集です。収録されている3篇の書体が全て異なっているのがなんだか可愛いと思いました。 まずは「熊の場所」より。 恐怖とは一体なんだろう。恐怖とは、一体何に対して生じる感…

マーク・ストランド『犬の人生』

おはようございます、ゆまコロです。 マーク・ストランド、村上春樹(訳)『犬の人生』を読みました。 ピューリッツァー賞詩部門を受賞された作者の短編集です。 好きな話はいくつかあるのですが、特に好きなのは、たくさんの美しい出会いの話「真実の愛」で…

ベルンハルト・シュリンク『逃げてゆく愛』

おはようございます、ゆまコロです。 ベルンハルト・シュリンク、松永美穂(訳)『逃げてゆく愛』を読みました。 『朗読者』を書いた作者の短編集です。 最後にちょっとした驚きや、余韻を残して終わるところが、『朗読者』の時と似ていて、好きな感じです。 …

グレイス・ペイリー『最後の瞬間のすごく大きな変化』

おはようございます、ゆまコロです。 グレイス・ペイリー、村上春樹(訳)『最後の瞬間のすごく大きな変化』を読みました。 E.ホッパーの表紙と、村上春樹さんの訳に惹かれて手に取りました。 なのですが、内容は難しく、よく分からないまま終わってしまった印…

古川日出男『gift』

おはようございます、ゆまコロです。 古川日出男『gift』を読みました。 柴田元幸さんが書いた帯に惹かれて手に取りました。 短編集ですが、この中で好きな話は2つあります。 この店の主人に叱られて、ぼくは初めて焼き鮎が頭からまるごと食べられるんだと…

アーネスト・ヘミングウェイ『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』

おはようございます、ゆまコロです。 アーネスト・ヘミングウェイ全短編2、高見浩(訳)『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』を読みました。 この中に収められている「清潔で、とても明るいところ」という短編が、エドワード・ホッパーの描いた「ナイト…