おはようございます、ゆまコロです。
ジュール・ヴェルヌ、石川湧(訳)『八十日間世界一周』を読みました。
心躍るタイトルです。
トランプゲームの賭けで、80日で世界一周できなかったら全財産を失うことになった主人公が、従者と共に旅に出かけます。
主人公たちがこの旅で巡った都市は以下の通りです。
ロンドン→スエズ→ボンベイ→カルカッタ→香港→横浜→サンフランシスコ→ニューヨーク→ロンドン
この話の面白さは、「沈着・冷静で典型的な英紳士であるフィリアス・フォグと、仏的エスプリ(才気・機知)に富んだその従者パスパルトゥーとの対照」さにある、と解説にありましたが、確かに感情移入がしやすいです。
(『十五少年漂流記』では、人数が多くて一人一人に寄り添いきれないまま物語が終わってしまう印象なので。)
バラモン教徒のアウダ夫人を生贄の儀式から救う箇所がとてもロマンチックです。
旅の道中に事件とその犯人疑惑を加え、仲間である従者との信頼関係を築き、良きパートナーを見つける筋書きは、出来過ぎな感じもしますが、でも面白かったです。
賭けの結末のトリックも素敵です。
旅行に行った気分になれます。
最後まで読んで下さってありがとうございました。