ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

鈴木大介『最貧困女子』

おはようございます、ゆまコロです。

 

鈴木大介『最貧困女子』を読みました。

 

著者は、「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマとして、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を行っているルポライターです。

 

この本の中で、著者が出会った女性たちの境遇を読むと、これが現代の話なのだろうかと、信じられなくなってきます。

 

著者自身が愛情、触れ合いを渇望しながら育ったことも起因して、取材で出会った女性たちに恋愛活動をすすめる、というのが、リアルだと思いました。

 

最低賃金の基準を設けるなど、セックスワークそのものに正常化・社会化が必要だという著者の主張に、なるほどと思いました。

そして、今の日本には、彼女たちの生活を向上させてくれる具体的な手だてはないのかな、とも。

 

このままずっと独りで生きていくのも、子どもを産むのも怖くなってきます。

でも、これが今の日本の姿なんだと認識することができて良かったです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)