ニジタツ読書

読んだ本の感想です。胸に刺さった言葉をご紹介します。時々美術館のことなども。

ポール・オースター『偶然の音楽』

おはようございます、ゆまコロです。

 

ポール・オースター柴田元幸(訳)『偶然の音楽』を読みました。

 

偶然に醸し出される音楽とは、作中のどこに現れるのだろう?と読んでいた結果、私は、妻と離婚し放浪の旅に出たナッシュが、道中に出会った現場監督のマークスとフロイドと共に、かつての愛車に乗り込んだ時、二人の声とエンジンが作り出したメロディ―のことであると思いました。

 

しかし、解説では小川洋子さんは、「トレーラーハウスでのパーティの夜、デザートを運ぶナッシュが讃美歌を歌うところ」であると言っていました。

 

自分の解釈はまだまだだな、と思った瞬間です。

 

断片的ですが、この本で好きな文章はこちら。

 

そんなこと(他人を傷つけること)ができてしまうのも、まさにこの内なる空っぽさゆえ、この巨大な欠落の深淵ゆえなのだ。 

 

オースターの、暴力というものへの達観した見方が窺えるようです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

偶然の音楽 (新潮文庫)

偶然の音楽 (新潮文庫)