ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

ジョン・ラスキン『黄金の川の王さま』

おはようございます、ゆまコロです。

 

ジョン・ラスキン、大平よし子(訳)『黄金(きん)の川の王さま』を読みました。

 

ジョン・ラスキンはイギリスの思想家、美術批評家です。

 

この話には「スチリア(オーストリア東南の地方)の伝説」という但し書きが付いています。

 

残酷で欲張りな登場人物が黒い石に変えられてしまい、最後は元に戻してもらえるのかと思いきや、そのままだったのが少し意外な展開だと思いました。

 

彼はこの話で、イギリス国民が、美を愛し、神を信じることを忘れ、金銭を貯めることばかりに夢中になっているのを批判したのだそうです。

そしてラスキンがのちに彼の奥さんとなる人に頼まれ、即興で書いた唯一の童話だという背景がちょっといいなと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

黄金の川の王さま (妖精文庫)

黄金の川の王さま (妖精文庫)