おはようございます、ゆまコロです。
ムーミンシリーズの4作目です。
この本で、初めてリトルミイが登場します。
そして、彼女がいるのに、母親を同じくするスナフキンがまだ生まれていないことから、二人がきょうだいであることが明らかになります。
ムーミンパパが若いころの話をみんなに聞かせている、という本書なので、物語は過去と現代を行ったり来たりします。
上手だなぁと思ったのは、ムーミントロールとその父親の性格の書き分けが明確であるところです。
ムーミンパパは息子のムーミントロールよりは感情的で、環境などの変化を求め、行動的な感じです。(息子は、母親似なのかもしれません。)
ムーミンパパがヨクサル(スナフキンの父親。船旅に協力的ではない)をあまり好きじゃないのが、ちょっと意外な感じがしました。
パパとママとの出会いも印象深いです。海で遭難し、助けてもらったのに、開口一番、ハンドバッグの行方を心配するムーミンママ。
いつも彼女はみんなの中にいると現実主義者でありながら、どこか沖融たる言動が癒されるなあと思います。
この本に出てくる仲間で一緒に遊ぶとしたら、ロッドユール(スニフの父親)かなと思いました。純朴で、優しい性格が好きです。
孤児院の玄関にムーミンの入った紙袋が置いてあるなんて、考えただけでも衝撃的です。ぜひ拾いたい。
来年のムーミン展が今から楽しみです。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
- 作者: トーベ・ヤンソン,小野寺百合子,冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/13
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (11件) を見る