おはようございます、ゆまコロです。
東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「ルーベンス展ーバロックの誕生」を観てきました。
10月の土曜に行った時は、開館20分前に着いたのにすでに100人ほど並んでいたので、仕切り直して、翌月別の金曜日に行ってきました。
開館から1時間半後、外に人は並んでいなかったものの、中は結構混雑していました。
サイズの小さな絵の前などは、割と人が滞留しています。
生前から絵の注文が殺到し、弟子もたくさんいて、外交官の仕事も任されていたというルーベンスですが、たしかに一枚一枚の緻密さ、リアルさは、側で見ると圧倒されます。
入ってすぐの部屋に、4k映像で見られる「キリストの降架」があるのですが、女の子の頬を伝う涙の立体感の凄さ…。こんな状況下に自分が立っていたとしても、細部までこんなにくっきり見てないのでは、と思うようなリアルさで、どこを見ていいのか、しっかり見ようと思っても、かえって呆然としてしまいます。
かなりの数のルーベンス作品でとても見応えがありました。私が今回観たかったのは、「セネカの死」という作品です。自害を命じられ、毒を服用し静脈を切られてもまだ生きていたというセネカの、青白い表情と流れる血液の赤。尋常ではない生命力の描写が大変迫力がありました。
また、あまり観られないグイド・レーニの大きな作品(「ヒュドラ殺害後休息するヘラクレス」)があったのも良かったです。
ネロ(「フランダースの犬」の主人公)も憧れたルーベンス作品があるのは、ベルギー・アントウェルペンの聖母大聖堂なのだそうです。
この大聖堂は前出の映像にも出てきましたが、白が基調のゴシック様式で、とても美しい内部でした。いつか行ってみたいです。
東京・上野の国立西洋美術館で
開催中〜2019.1.20まで。