おはようございます、ゆまコロです。
山口つばさ『ブルーピリオド 1』を読みました。
ずっと気になっていたのですが、やっと手に取りました。
成績優秀な男子高校生が美大受験を目指す話です。
とても面白くてうまく感想が言えないので、好きな箇所だけ拾ってみます。
好きなものを好きっていうのって
怖いんだな…
(矢口八虎。本作の主人公、高2。)
朝の 渋谷の街が好きだ、という気持ちを、友達にうまく伝えられない主人公の心の中の言葉です。好きと言う気持ちはどこからやってくるんだろう、と時々考えます。
下は、 サッカー日本代表の試合を観ている時の主人公の気持ち。騒ぎながら、自分の頭の中で、もう一人の声が聞こえます。
この感動は誰のものだ?
なんでこんなに大声出してんの?
他人の努力の結果で酒飲むなよ
お前のことじゃないだろ
(矢口八虎)
「遊びも勉強も手を抜かずにやってきたのになに一つ 実感が得られなくて」
こういう気持ちの中で、好きなことが見つかる喜びはとてつもなく大きいものだと思います。
好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?
(美術の先生)
「食べていける保証がないなら 美大に行くメリットってなんですか?」と先生に聞く主人公。この、美術の先生との会話が好きです。
この学校の美術部はなかなか厳しそうですが、ある時から、生きてる実感を持ち始めた主人公が、部活の課題に食らいついていく姿が素敵です。
なぜ、自分は好きなことを一生懸命していないんだろう?と不思議になるくらい、動き出したくなるマンガでした。
絵を描く人、絵を見るのが好きな人は特に気持ちがよく分かると思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました。