ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

世紀末ウィーンのグラフィック展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。

 

目黒区美術館で開催中の展覧会、

京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック ―デザインそして生活の刷新にむけて」

を見てきました。

 

GWの真ん中くらいの日の午前中に行きましたが、お客さんはそれほど多くなく、小さなサイズの版画も見やすかったです。

 

本展では、1897年にグフタス・クリムトを中心にウィーンで結成された「ウィーン分離派(正式名称:オーストリア造形芸術家協会」の活動について紹介されています。

 

ウィーン分離派とは、当時の芸術家団体から離れたメンバーのことらしいです。

 

「世紀末のウィーンで展示会場を持っていたのはクンストラーハウス(kunstlerhaus)という芸術家団体であった。ウィーンの美術界は印象派の影響もほとんど見られず保守的であったが、その中でもオルブリッヒ、ヨーゼフ・ホフマンらの七人クラブ(Siebenerklub、オットー・ワーグナーの弟子たち)のように若手芸術家グループが生まれていた。

1897年、クンストラーハウスの保守性に不満を持つ若手芸術家らはクリムトを中心に造形美術協会を結成した。クンストラーハウスがこれを認めなかったため、クリムトらはクンストラーハウスを脱退した。こうして生まれたウィーン分離派には絵画、彫刻、工芸、建築などの芸術家が参加した。

ウィーン分離派は展示施設を持ち、展覧会の開催を行った。クリムトらはウィーン分離派の活動を通して新しい造形表現を追求した。ウィーン分離派ミュンヘン分離派(1892年)の結成に影響を受けているが、総合芸術を志向していた点に特徴がある。」

ウィキペディアより)

 

ウィーン分離派が発行した展覧会のカタログがたくさん展示されています。

 

浮世絵・工芸品などの日本美術が紹介された展覧会もあった(1900年)とのことで、木版画などは何となく浮世絵を彷彿とさせる作品もあり、不思議な感じがしました。

和紙を用いた版画作品も結構見られました。

 

また、エゴン・シーレの素描作品も数点あり、こちらも力強くて魅力的でした。

 

私が見たかったのは、展覧会のポスターで見た「三羽の青い鸚鵡」ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル(1909年頃)という絵です。

鳥の羽や足などの細かい表現や、可愛らしい色使いに見入ってしまいます。

(展覧会のホームページでも紹介されていました。)

 

そしてなによりも出展数が多くて、なかなか見応えがありました。

 

文字のレイアウトや、囲み罫のデザインが好きな方はきっと楽しめるはずです。

  

2019年6月9日まで目黒区美術館(東京都目黒区)にて開催中。

mmat.jp

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。