ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

キスリング展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。

 

東京都・目黒区の庭園美術館で開催中のキスリング展に行ってきました。

 

モイズ・キスリング(1891-1953)はエコール・ド・パリ(パリ派)の画家でポーランドの人です。

 

 

キスリングは、20代後半には画家として成功し、パリ派の陽気で面倒見の良いリーダーだった。「モンパルナスの帝王」とも呼ばれた。自殺したパスキン、アルコール中毒モディリアーニユトリロなど破滅型のイメージの強いエコール・ド・パリの画家たちの中では珍しく幸福な生涯を送った画家である。(ウィキペディアより)

 

 

静物画、人物画、風景画と、彼のいろんな作品が来日しているのですが、どれも印象が違う絵が多く、面白かったです。

憂いのある表情で、物静かな印象を受けるものが多い人物画に対し、植物を描いたものは生命力にあふれていて、絵の具の盛りも厚い作品が多かったです。

今回の展示作品の一つ、《カーテンの前の花束》1937年(展覧会ホームページでも閲覧できます)などからは、花が動きだしそうなエネルギーが伝わってきます。一緒に描かれているカーテンの柄も凄いです。

 

ユダヤ人であるキスリングは、第一次世界大戦ではフランスで外国人部隊に所属して負傷し、第二次世界大戦ではアメリカに亡命しています。

絵に描かれているサインが「Kisling」とファミリーネームだけなのは、ユダヤ人であることを伏せるため、と展示にあり、彼の生きた時代の大変さが垣間見えるようでした。

 

www.teien-art-museum.ne.jp

 

ウィキペディアに「面倒見が良いリーダー」とあり、周りの人とうまくやっていくことが上手だったのかな、と思いました。

 

戦争のない国で今生活できていることに、感謝の念を抱かざるをえません。

東京都庭園美術館(東京・目黒)にて開催中~2019年7月7日(日)まで。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。