おはようございます、ゆまコロです。
大和彩『失職女子。 私がリストラされてから、生活保護を受給するまで』を読みました。
こんなにまじめで “日本社会に貢献したい” と思っている一生懸命な人が、仕事に就けないのは勿体なさすぎる、とやきもきしながら読みました。
偉いなあ、と思ったお気に入りの個所がこちら。
不採用数が累計九〇社になったそんなある日、孔明子さん(※役所の担当者さんの仮称。ゆまコロ注)に聞かれました。
「正社員として企業に採用されたら、営業とか、職種を問わずなんでもやらなくちゃいけないけど、それは大丈夫?」
「はい、大丈夫です。むしろなんでもやりたいほうなので」
「えらい!年取ると、どうしても違うことをやりたくなくなるものだから。えらいわ(ニコニコ)」
あ、そうか!ものすごく久しぶりに人からほめてもらえたことで、思い出しました。
私が派遣社員や契約社員よりも正社員として企業に勤めるのを希望しているのは、それが理由だったのです。
私は今まで、できもしないのに企画などの部署に配属されていたことが多かったのですが、営業やほかの部署の経験も積んだほうが職業人として成長できるのでは、という想いがありました。
派遣社員や契約社員で働くと、どうしても業務の幅が一定になりがちです。それが悪いというわけではまったくなく、あくまでも私の指向として、いろんな仕事を経験し、それを雇用主、ひいては日本社会に還元できれば、なおいいと考えていたのです。
それはもう、心からそういう気持ちでいたはずなのに。
面接でそれを言うのを、すっかり忘れていたんです。ここ数年の私は!
やる気に充ち溢れた彼女がどうして生活保護を受けることになったか、その経緯を見ると、決して他人事ではない気がしました。
もう一つ、怖いなと思ったのが、大和さんのこちらの状況。
「貧困生活を送ると、IQが下がる」と最近ネットで読みましたが、ホントにその通りだと思います。その頃は活字を読んでも、一つひとつの文字は読めるのに、それを言葉や文として頭のなかで結びつけてロジカルに捉えることができないという状態までボケが進んでおり、福祉課でせっかくもらった「生活保護のしおり」などに目を通しても、ただの文字の羅列にしか見えず困りました。
なにか困っていることはないか、大和さんとお茶しておしゃべりしてみたくなります。
(自分も決してゆとりのある方ではないですが…。)改めて働くことについて考えさせられました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで
- 作者: 大和彩,小山健
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