ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)』

おはようございます、ゆまコロです。

 

しまずこういち『マーフィーの黄金律(ゴールデンルール)』を読みました。

 

心に留めておこうと思ったところはいくつかあるのですが、一番納得したのは「悪い習慣を止めるには」という話です。

 

「おそらくあなたが酒を止めようと思うとき、すぐに浮かぶ考えは、失敗した自分でしょう。なぜ止めなければならないかと思うとき、奥さんや子供さんの非難とか苦しみの表情でしょう。それを改めるのです。あなたが酒を断って、家に帰り、一家で楽し気に食事をしている情景を思い浮かべなさい。奥さんのうれしそうな顔、子供さんのはしゃぎぶりを想像してみなさい」

 

「バカになったつもりで、何度も何度も繰り返しなさい。そしてお酒を飲むときは、自分にとっていまはそれが必要なんだと思いなさい。罪悪感だけは持ってはいけません。」このアドバイスは彼に勇気を与えていました。

 

「家庭を破壊するような悪い習慣を改めるには、いまの自分を責めるよりも、むしろ肯定してしまうことです。肯定した上で、修正を施すくらいの気持ちを持つことです。弱い人間に限って、すぐに誓いを立て、立ててはそれを破るのです。そういうことを繰り返していると、あなたの潜在意識には「どんな誓いを立てても破ってしまう情けない自分」が刻印されてしまいます。」

 

スタンフォードの自分を変える教室に似ているような気がしました。(こちらの方が書かれた年はずっと前ですが…)

 

面白かったので、2巻も読んでみます。

 

最後まで読んで下さりありがとうございます。

 

新装版 マーフィーの黄金律

新装版 マーフィーの黄金律

 

 

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

おはようございます、ゆまコロです。

 

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読みました。

 

「そんなふうに、正義は次から次へとアイデアを出していったのだが、それに対し、みなみはそのほとんどを、なんの注文もつけることなく後押ししていった。

 みなみは、沙也香に話を取りつけたのを皮切りに、陰に日向にと働いて、正義の提案の実現を次々と手助けしていった。

 そうした時に、みなみは、正義の打ち出してくるそれらのアイデアについて良し悪しを判断しないよう心がけた。時には疑問に思うものもないわけではなかったが、それを口には出さず、ほとんど無条件でその実行を手伝った。

 それは、アイデアの良し悪しを判断するのは自分の役目ではないと思っていたからだ。『マネジメント』にはこうあった。

 

 あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされる。だが組織の健全さとは、高度の基準の要求である。自己目標管理が必要とされるのも、高度の基準が必要だからである。

 成果とは何かを理解しなければならない。成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる。(一四五~一四六頁)

 

 みなみは、正義のやろうとしていることの良し悪しは分からなかったが、それが「新しいことを試み」ているというのはよく分かった。だから、彼の「意欲」や「士気」を大切にしようとしたのだ。」

 

すごく好きなところです。

(馬子引きになってしまい、すみません。)

 

仕事がうまくいかなくて落ち込んでいた時、ここを読んで勇気づけられました。

他にも、うるっと来たところもあり、面白かったです。

ドラッカーを読んでみたいと思いました。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

蓮水カノン『一日7秒で腹は凹む』

こんばんは、ゆまコロです。

 

すっかり秋になりましたね、と思ったら、さっそく体重も増えていました。

そんな経緯もあり、

蓮水カノン『一日7秒で腹は凹む』を読みました。

 

本書で紹介されている「床腹ペタ6ステップ」は、本当に簡単なので、本当にこれでウエストが凹むのだろうか?と疑問に感じました。

 

でも実践する前に批難してもどうしようもないので、まずは今のウエストを測って、少し続けていこうと思います。

 

健康や運動に関する本は読むと満足してしまい、結局何もせず、体型も変わらなかった、ということが、よくあります。参考書を買うと勉強した気になるみたいな感じです。

 

あとは、

●体内のゴミを含んだ、”質の良い尿” を大量に出すために

という話が興味深かったです。

 

そのためにすることは、

①夜、コップ2杯の水分(タンニンの少ない、温かいお茶か水)を摂る。

②朝、尿が勢いよく出ていることを確認する。

③日中、トイレの後にコップ2杯程度の水分を摂る。

 

のだそうです。

 

かなり水分を摂取することになりそうな印象です。

 

ストレッチの絵はどれも男性なので、男性向けの内容なのかな、と思いましたが、面白かったです。

 

少しでも「腹が凹む」ことを目標に、頑張ります。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

一日7秒で腹は凹む (扶桑社新書) (扶桑社新書 73)

一日7秒で腹は凹む (扶桑社新書) (扶桑社新書 73)

 

 

 

部分やせ委員会・あし班『脚やせのきほん。39』

おはようございます、ゆまコロです。

 

今、通っているテニススクールに、脚が細くて綺麗な女性がいます。

コートで対面するたびに見惚れ、お話するたびにテンションが上がるので、こんな足の人になりたいなー、と思って手に取りました。

 

部分やせ委員会・あし班『脚やせのきほん。39』

という本です。

 

見開き2ページで簡単に出来るマッサージと、筋トレが多く紹介されています。

 

いろんなストレッチがあるのですが、とりあえず、これは忘れずに出来そうだな、と思ったリンパマッサージと、足裏のツボ押しを3日(3回)してみました。

 

そうしたら、太もも裏のセルライト(皮膚が凸凹している皮下脂肪)が少しなめらかになってきました。太ももの裏を触ると、今までと手触りが違います。

 

不順な動機のもと、ぬるい感じで始めましたが、がぜんやる気になってきました。

 

階段は出来る限り使って、地上では息が上がるくらいの早歩き、で頑張ります。

 

美脚グッズや、おすすめの食べ物の紹介もあるので、多方面からのアプローチが出来て面白いです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

脚やせのきほん。39 (だいわ文庫)

脚やせのきほん。39 (だいわ文庫)

 

 

 

佐藤治彦『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』

おはようございます、ゆまコロです。

 

佐藤治彦『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』を読みました。

 

なるほど、と思ったのはこれです。

 

「本当に安く買えたかどうかは、買ったときにではなく、あとになってわかるものです。

 

商品は悪くない、まあまあ。何より安い、半額!だから買う。この買い方は、よく考えてみると、商品よりも値段が安いことに引きずられたという可能性がありますよね?では、買ったあとはどうなるでしょう?

  商品を十分気に入って買った値引きなしの1万3000円の洋服は、50回着ました。安さにひかれて買ってしまった5000円の洋服は、5回しか着ていません。もう、タンスの肥やし状態です。50回着た洋服は1回につき260円、5回しか着てない洋服は1回につき1000円のコストです。それも、260円のほうは気に入った洋服なのです。どちらが安い洋服を買ったのでしょうか?」

 

その他にも、口座の使い分けなど、考え方が似ているものがいくつかあって、なんとなく嬉しかったです。

 

もちろん、全部が実践したいと思うものではなく、

"クレジットカードでナナコにチャージし、セブンでクオカードを買い、ローソンにてポンタカードを提示した上でクオカードを使う"、などは、たしかにお得ではあるかもしれないのですが、自分のようにほとんどコンビニで買い物をする用事のない人には、あまり見返りがないように感じました。

 

それでも、59もアイデアがあるので、いくつかは、やってみたい情報があるかもしれません。

 

キツキツにして節約する、というよりは、無駄が出ないように気をつけながら、自分のこだわりを探し、情報を逃さないようにする、というスタンスなので、おおむね好感が持てました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

普通の人がケチケチしなくても 毎年100万円貯まる59のこと

普通の人がケチケチしなくても 毎年100万円貯まる59のこと

 

 

 

 

小原古邨展に行ってきました。

おはようございます、ゆまコロです。

 

茅ヶ崎市美術館で2018年9月9日-11月4日まで開催の「原安三郎コレクション 小原古邨展 -花と鳥のエデン-」に行ってきました。

 

日曜日、埼玉県の自宅を朝7時に出て、茅ヶ崎の駅前でお茶をしながらのんびり歩き、9時半頃到着しました。
NHKの番組で取り上げられたからか、結構混雑していました。10時の開館の30分前に5組ほど並んでいた列は、開館10分前には100人近くの行列に。

 

オープン前に、美術館の方から
・入ってすぐの展示室が混雑するので、全2部屋(春夏編と秋冬編)ある展示室にばらけてほしいこと。
・写真撮影OKだが、苦情が多いので、2ショットみたいに個人で作品を独占するように撮らないでほしいこと、気に入った写真のみの撮影にとどめてほしいこと。
という注意がありました。

 

入ってみると鳥をモチーフにした作品が多かったです。
ダイナミックな動きで、かつ羽の構造まで細かに表現されているので、特に鳥好きでなくても引き込まれます。つがいの作品や、温め鳥(ぬくめどり=大きな鳥が小さな鳥を足に乗せて、カイロのように暖を取ること。)などもあり、いろんな仕草にほほえましくなります。

 

展示品のほとんどが小原古邨の作品だったので、広さの割にはかなり見ごたえがありました。


ひとつひとつが短冊3枚分くらいの大きさなので、どうしても一枚をじっくり見る時間が長くなり、すぐに人が滞留してしまいます。

あまりに緻密なので、父は入口で虫眼鏡を借りて見ていました。

 

一筆箋と、踊るキツネのクリアファイルが欲しかったのですが、どちらも売り切れでした。

 

会期の前期と後期で展示品は総入れ替えとのことだったので、もう少し早く訪れていれば、と思うと残念です。

 

動物好きな方は楽しめると思います。

おすすめです。

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スベトラーナ・アレクシェービッチ『チェルノブイリの祈り』

おはようございます、ゆまコロです。

 

スベトラーナ・アレクシェービッチ、松本妙子(訳)『チェルノブイリの祈り』を読みました。

 

作者がノーベル文学賞を受賞した時、初めて名前を知りました。本書は物語というよりは、インタヴュー集のような形ですが、チェルノブイリ原発事故の当時、その近くにいた人々の言葉は、とても重みがあります。

 

「病院での最後の二日間は、私が彼の手を持ちあげると骨がぐらぐら、ぶらぶらと揺れていた。骨とからだがはなれたんです。肺や肝臓のかけらがくちから出てきた。」

リュドミーラ・イグナチェンコ(消防士の故ワシーリイ・イグナチェンコの妻)

 

これはどういう状態なのか読んだ時は想像しにくかったのですが、その後、テレビで当時の患者の映像を見た時、本当に彼女の記述通りだったので驚きました。

 

共産主義者が国民をだまし、真実を隠したのだと。しかしわれわれにはそうする義務があった。中央委員会や党の州委員会からの電報で、われわれは課題を与えられたのです。パニックを許すなと。パニックは、実際、恐ろしいものです。当時チェルノブイリの報道が監視下に置かれたが、過去には戦時中に前線からの報道がこのような監視下に置かれたことがあっただけです。われわれには義務があった…。全員がすぐにかくしたかどうか。だれも起きていることの規模を理解していませんでしたから。政治的利益が最優先されました。」

マトベエビッチ・イワノフ(スラブゴロド党地区委員会、元第一書記)

 

これは、共産主義国家だけの話なのか、日本にいる自分でもよくわからなくなることがあります。

 

原子力発電所について考えた時、多くの人に読んでほしいと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)