ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

頭皮を大事にしたくなる。『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。

 

数年前、それまで長く使っていたシャンプーなのに突然頭皮が痒くなり、それ以来、いろんなシャンプーも試すものの、手に取るシャンプーがなぜかかゆみを伴うものばかりになってしまいました。

 

なにか頭皮に良くないことをしていたのかも、と思い読んだ伊熊奈美さんの本『いい白髪ケア、やばい白髪ケア〜頭皮がしみる、かゆいは危険信号!』です。

 

著者の伊熊奈美さんは美容エディター・ジャーナリストで、毛髪診断士でもあります。

 

    白髪や薄毛を予防! 髪に必要な4大栄養素


「白髪には黒ごまがいい」 「ワカメが効く」といって、そればかり食べていても白髪はなくなりません。生命維持活動には直接関係のない毛包まで栄養を届けたいと思うなら、無理なダイエットも禁物。バランスのいい食事を摂った上で、髪に関わる栄養素として積極的に摂りたいのがこの4つです。


たんぱく質


    髪の8割はケラチンタンパク質というたんぱく質からできています。食事で摂取したたんぱく質は、体内でバラバラのアミノ酸になり、髪のために再合成されてケラチンタンパク質になります。また、髪の成長に必要な成長ホルモンや睡眠ホルモンのメラトニンアミノ酸が原料です。肉、魚、卵、乳製品といった動物性のたんぱく質から、大豆などの植物性たんぱく質まで幅広く摂りましょう。


亜鉛


    アミノ酸からケラチンタンパク質を再合成するには、ミネラルが不可欠。亜鉛は髪を生み出すような細胞分裂の盛んなところには必須のミネラルです。 特に多く含む食材を挙げるなら、牡蠣、レバー、牛肉、エビ・カニなどです。


鉄分

 

    髪は「血余(けつよ)」といわれるとおり、血液と血流が重要です。 その血液を作るのに欠かせないミネラルが鉄分。鉄分を多く含む食材は亜鉛も含むことが多いので、前述の食材を摂れば一挙両得です。


ビタミンC・B群類


    ケラチンタンパク質の再合成に関わって、亜鉛の働きをサポート。 特にビタミンB5のビオチンは、白髪や脱毛に関わるといわれています。ビタミンCは抗酸化成分。直接髪に働きかけるというより、細胞を健全に保つ役割をします。ビタミンCは緑黄色野菜や果物などに多く含まれます。ビタミンB群は、肉類、魚介類、豆類、卵、乳製品などに多く含まれているので、たんぱく質を含む食材から摂取できます。

    要は、たんぱく質をケラチンタンパク質に再合成し、毛包まで届けるために必要な栄養を摂る、それが健康的な髪を作る食生活です。

(p166)

 

健康診断は毎年貧血で引っかかっていたので、レバーは週2で摂るようにしていますが、一日に必要な亜鉛の量は18歳以上の女性で8㎎なので、量を考えるとちょっと少なめだったかもしれません。

(豚レバー100gあたりの亜鉛含有量は6.9mg)

当然ですけど、「これを食べたら白髪がなくなる!」というような都合の良い食品はないんですね。

 

    シャンプーで洗うのは、髪ではなく頭皮です〜シャンプーは、商品よりテクニック

 

    この仕事をしていると、ヘアケアの新製品に触れる機会が多いので、「シャンプーは何を使ったらいいですか?」と聞かれることが多々あります。 でも今の世の中、極端に粗悪なシャンプーはそれほどありません。その人の好みや肌に合うとか、あるいは価格が納得できる、など自分の感覚で試してみてよいと思います。むしろ、何を使うかよりも、どう洗うか、を考えるべきです。


    シャンプーにかける時間は髪の長さに関係なく「予洗い1分、シャンプー1分+α、すすぎ1分」が目安です。 予洗いとすすぎには、シャンプー時間と同じくらいの時間をかける必要があります。実際にやってみると、1分は意外と長いもの。でも、頭皮のコンディションはそこにかかっているといっても過言ではありません。


    予洗いのポイント


    まず、髪を濡らす前にはブラッシングで髪のもつれをといておきます。 予洗いは頭皮の隅々までお湯を通すことが目的です。 髪の汚れはひと通りお湯と泡を通せば落とせるので、髪をゴシゴシ洗う必要はまったくありません。お湯は熱すぎると頭皮や髪の乾燥につながるので注意しましょう。 予洗いもすすぎも流し方は一緒です。


①ある程度流したら、シャワーをフックから外す


 女性はどちらかというと、額からシャワーのお湯を浴びることが多いと思います。ずっとシャワーを壁に固定したまま濡らしていると、後頭部はまったく洗えていません。 後ろから洗ったとしても、フックに固定したままでは、今度は生え際に泡や汚れが残ります。洗い始めは固定したままでいいのですが、 ある程度しっかり濡らしたら、フックから外しましょう 壁に固定されたシャワーの場合は、自分が体の位置や頭の向きを変えながら、髪の内側までしっかり予洗いします。


②うつむいて流す、あるいは髪をめくりながら「タプタプ」する


    シャワーを持ったら、後頭部を流します。体を前に倒し、草むらをかき分けるように手で地肌を出し、 シャワーヘッドで襟足側から前に向かって流すようにすると、後頭部の地肌にお湯がしっかり行き渡ります。こうしてうつむいたまま、洗うプロセスにもいけますが、 髪が絡まったり、体勢がきつかったりと、うつむいて流すのが苦手な人もいるでしょう。その場合は、上を向いたままで後頭部の髪をめくり上げ、シャワーヘッドを襟足から頭皮にあててタプタプ。少し上に移動してまた髪をめくり上げてシャワーヘッドでタプタプ。美容院でやっているあの動作です。仕上げにいろいろな方向から地肌に直接お湯があたるように、至近距離からお湯をかけます。


 シャンプーのポイント


    頭皮は肌なので、洗い方は顔のスキンケアにそのヒントがあります。 シャンプーはスキンケアでいえば洗顔です。顔を洗うときは、どこから洗うのが正解でしょうか?
答えはTゾーン。 額の横線と額からあごを結んだ縦のラインです。ここは、年齢を問わず、顔のほかの部分より皮脂が出やすいので、汚れや余計な皮脂が溜まりやすく、 しっかり落としたいところです。失速していないフレ シュな泡をここにのせてから、周囲に広げていきます。
    シャンプーでも、いちばんしっかり洗いたいのは、やっぱりTゾーン。頭皮におけるTゾーンは、額のあたりの生え際と、頭頂から後頭部にかけての縦ラインです。


①シャンプー剤は後頭部からつける


 手のひらにシャンプー剤を適量のせたら、水を少し足して両手を2~3度すり合わせ、ゆるっとした液体状態にして手のひらにのばします。洗顔のように手のひらで泡立ててしまうと、髪にのせたときの洗浄力が失速するので、シャンプーは手のひらでモコモコに泡立てる必要はありません。
 おすすめは、頭頂の少し後ろの後頭部からつけることです。見えないから忘れやすく、毛量も皮脂も多いので最もたくさんの泡が必要なところだからです。 シャンプーを両手のひらにのばしたら、片方の手の指で後ろの髪をめくって、後頭部の地肌につけます。その後、頭頂生え際の中央にタッチ。 もう片方の手についている分は、サイドの生え際や襟足の上につけます。


②泡で頭皮にまんべんなく触れて頭皮マッサージ

 

 顔のマッサージにおける御法度といえば、 摩擦。 強くこすりすぎることです。頭皮も強くこする必要はありません。あくまでやさしいタッチで洗い、泡立てて手全体で頭皮を引き上げるようにいきます。手のひらで包み込むようにすると、手の温もりが肌に伝わる上に、余計な力が入ることも防げるので、頭皮もそのイメージで洗うようにします。
 シャンプー剤をつけ終わったら、 手のひらをパーにして手全体を使って、耳上から頭皮ごと動かしながらTゾーンの縦ラインで両方の指を出合わせて、挟み撃ちにします。後頭部は頭頂に向かって引き上げるように動かして。指先で洗うより、頭皮に広く触れられる上に、頭皮全体を頭蓋骨からはがすような動きができるので、頭部の頭筋リリースにもなります。心地よく筋肉を動かせば、血流も上がるので、育毛効果も期待できます。


③頭皮を寄せるようにもみ洗いする

 

 挟み撃ち洗いで意外と手がカバーできない頭頂付近だけは特別。皮脂をしっかり落としたいので、指の腹で頭皮を左右から寄せるようにしてもみ洗いします。ゴシゴシ力を入れるのではなく、頭皮をそっと動かすように行います。

 

④指を滑らせて毛先に泡を通す

 

 頭皮を洗い終わったら、髪の内側に指を通し、根元から毛先へと指で泡を移動させて、髪の汚れを取ります。 これを2~3回繰り返します。


⑤洗い終わったら+αの30秒放置

 

 すぐに洗い流さないで、泡がじわーっと頭皮の毛穴のすみずみまで行き渡って、不要な皮脂を分解してくれるのを待ちます。 これが+αの時間。 こうすれば、汚れは落ちるので、洗うときに強くこする必要はありません。


 すすぎのポイント

 すすぎのときもやり方は「予洗い」と一緒です。 さっさとすませたくなりがちですが、このすすぎがシャンプーの中で最も重視したいステップ。ここでも、シャワーをフックから外し、前から後ろからと髪の根元の全方向から、しっかりお湯を通して泡と汚れを洗い流すようにしましょう。 シャワーをあてる角度を変えながら、1分間のすすぎを死守します。泡が残っていると頭皮の炎症やベタつき、フケ、においの原因になります。
 理想のシャンプー剤を探し求めるより、むしろこのすすぎをしっかりすることのほうが大切かもしれません。完璧なすすぎだけで、髪と頭皮のトラブルは確実に軽減します。
(p171)

 

実際にはイラストがあるのでかなり分かりやすいです。

おすすめのシャンプーについてなにか言及があるかな、と思ったのですが、本書によると、

「理想のシャンプー剤を探し求めるより、むしろこのすすぎをしっかりすることのほうが大切かもしれません。完璧なすすぎだけで、髪と頭皮のトラブルは確実に軽減します。」

とあるので、手順は今一度しっかり見直したいと思います。

 

 乾かすときは、「今はこの部分を乾かしているんだ」と、乾かす部位をイメージするのがポイントです。つまり、心の中で、頭部をブロック分けしながら1か所ずつ乾かしていくのです。ただ漠然とやるよりも効率的に乾かせます。

① 頭皮のTゾーンの数か所に育毛剤や美容液を

 

 毛穴も髪もスッキリピカピカになったこの瞬間こそ、頭皮に届けたい育毛剤や頭皮を保湿する美容液をつけてください。つける場所は頭皮のTゾーンを中心に。指先で頭皮をこすったりせず、手を髪の下から入れ、そっと頭皮を押さえて浸透させます。

 

②毛先には洗い流さないトリートメントか、ヘアオイル

 髪を保護してパサつきを抑えます。髪全体を左右ふたつに分けたら、適量の半分を手に取って両手のひらに広げます。 あまり上の方
からつけると、髪がペタンとしてしまうので、まず毛先を両手で挟んで、次はそのすぐ上を挟み、髪の長さの中間あたりまでつけます。逆サイドも同じように半分手に取ってつけましょう。


③後頭部→サイド→トップ・前髪の順で丁寧に乾かす
 

 後頭部の髪をめくり上げて、内側の頭皮にドライヤーの風をあてます。体勢がきつくなければ、後頭部はおじぎをした状態で乾かすといいでしょう。こうすると頭頂のボリュームアップにもつながります。
 次に、サイドの髪を片側に寄せて軽く引っ張り上げ、根元にドライヤーを垂直にあてます。 片側が乾いたら、反対側も同様に。
 トップと前髪は髪を上に持ち上げ、軽く引っ張りながら頭皮を乾かしましょう。短い前髪がある場合は根元から風をあてて、前に軽く引っ張ります。

 

④キューティクルの流れに沿って温風&冷風をあてる

 

 ここまでで8割ほど乾いた状態になっているので、手ぐしを通しながら上から温風をあてて表面をざっと乾かし、最後に冷風をかけて完了です。
 翌朝は、頭頂の頭皮を水スプレーで濡らし、3 を繰り返すと立ち上がりとまとまりが復活します。

(p184)

 

育毛剤とヘアオイルは付ける場所が違っていたんですね。使う前に分かってよかった。

本書でおすすめされていた頭皮用美容液はこちらの2つ。

 

資生堂プロフェッショナル サブリミック アデノバイタルスカルプパワーショット (医薬部外品)120ml

発毛・育毛に関わる様々な悩みに働きかける育毛剤のベストセラー。 美容のプロに愛用者多数。髪悩みをトータルでケア。

 

 

ピエール ファーブル デルモ・コスメティックジャポン ルネ フルトレール トリファジック スカルププラス(医薬部外品) 100ml

4つの薬用成分と保湿成分を配合した日本処方の育毛剤。ジェットノズルで出てくるジェルが心地よい。 

 

他にもブラッシングやアレルギーのことなど、基本的な頭皮のケアが分かりやすく解説されていて、参考になりました。

地道なケアで健康的な髪と頭皮になれるよう、頑張りたいと思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。