ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

引き算美容の魅力。『女医が教える、やってはいけない美容法33』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。

 

慶田朋子さんの『実は老化を加速!女医が教える、やってはいけない美容法33』を読みました。

 

慶田朋子さんは銀座にあるクリニックの美容皮膚科の先生です。

 

正直なところ、ゆまコロはお化粧があまり得意でなく(仕事の日以外は「日焼け止めを塗る」以降の工程は無し)、食べることは好きだけど、美容に関する意識は高くないので、この本を見たとき、「まあ普段から大したことしてないから、やっちゃダメ、ということも大体していないだろう」と、気楽な気持ちで開きました。

 

ところが…。

 

 大容量シートマスクで肌あれに――毎日頑張って貼っても意味なし。それどころか......

 

 顔形のシートに美容液や化粧水がたっぷり含まれた、女子が大好きなシートマスク。みずみずしくひんやりした感触は確かに気持ちがいいもので、夜使えば1日の疲れが取れるような癒やしになるし、朝使えば毛穴がきゅっと引き締まるような感覚も。最近は個包装だけでなく、毎日使うことを提案する大容量タイプも増えました。でも、大容量シートマスクをいくら毎日使ったところで、残念ながら根本的な保湿ケアにはなりません。むしろ、使い方によっては肌あれを助長することにもなるのです。


 大容量シートマスクは、防腐剤がネック


 シートマスクに含まれる液には、水はもちろん保湿成分や植物エキスが含まれていると表示されています。要は栄養たっぷりなわけですが、それなのに、大容量タイプが開封して何日経ってもカビが生えないのは、なぜでしょう?
 答えは、防腐剤が使用されているからです。もちろん、ほとんどのスキンケア化粧品には基本的に防腐剤が使われていますが、大容量マスクは細菌いっぱいの素手でマスクを取って使うことを想定し、より強い防腐剤が使われているといえるでしょう。その液を肌に浸透させることになるので、肌に刺激を与えたり、バリア機能を壊したりする可能性もあります。
 中には防腐剤不使用をうたう大容量マスクもありますが、防腐効果のある代替の成分を使用しており、それが肌に優しいかどうかは定かではありません。

 

 シートを長時間貼ることが、バリア機能の低下を招く

 

 それでは個包装のタイプならいいかというと、確かに防腐剤の量は減りますが、肌にとって必ずしも必要なお手入れとはいえません。
 肌にとっての保湿とは、セラミドアミノ酸などの保湿因子を与えたり、クリームなどで覆って潤いの蒸発を防いだりすること。シートマスクで与えるのは主に水分なので、先に書いた通り、根本的な保湿ケアにはならないのです。
 しかも、肌はぬれると潤いが流れ出し、バリア機能が低下してしまうという性質をもっています。シートマスクを貼っている時間は5~15分程度。その間に表面からは水分が蒸発していくので、貼っている時間が長いほど、かえって乾燥を招く一因にもなります。 化粧水をコットンに含ませて顔に貼るローションパックにも、同じことがいえます。

 

 肌が健康なときの即効美肌アイテムとして使うのが正解


 とはいえ、シートマスクを完全に否定するわけではありません。
 個包装タイプできちんと保湿成分が含まれたシートマスクに限られますが、ここぞという日の朝に使えば、透明感を高め、メイクのノリをよくしてくれます。集中的に潤いを与えて柔軟にする効果があるからです。ただし週に1~2回、それも肌のバリア機能が整った調子がいいときだけにしましょう。私も撮影や収録のある仕事の前には使っています。


これが正解:防腐剤たっぷりの大容量シートマスクは避け、個包装のものを、ここぞという日の朝だけに。
(p20)

 

この項目はまだ、読んだとき「セーフ」という感じでした。

たまたま以前使ったシートマスクで顔が痒くなってしまい、それ以来手を出したことがないというだけなのですが。

でもお土産とかプレゼントでよく戴くので、みんな毎日使っているのかなと疑問でした。

 

 剥がすパックでますます毛穴詰まり――角栓を無理やり剥がし取ることで生まれる悪循環

 

 Tゾーンやあごにできる、毛穴のプツプツとした「角栓」は、皮脂と古い角質や汚れが混ざったものです。最初のうちは柔らかいのですが、時間が経つと硬く取れにくくなり、毛穴を押し広げるのがやっかい。皮脂なので酸素に触れ酸化すると黒ずんできます。
 肌にシートを貼ってピッと剥がすパック、または固まる剤を塗って剥がすパックは、いうまでもなく、この角栓を引っこ抜くためのもの。 剥がしたパックには角栓がびっしりつき、肌には角栓が取れた毛穴にぽこぽこと穴が空いて、まるで大掃除をしたような爽快感が得られるのでしょうか、ヤミツキになってしまう方も多いようです。
 でも、実はこの剥がすパックによって、角栓はますますできやすくなってしまうのです。


 無理やり角層を剥がされた肌は、急いでまた作ろうとする

 

 パックを貼って剥がすという行為は、肌に大きな刺激と負担を与えます。 剥がすと同時に、表面の角層を無理やり剥ぎ取ってしまうのです。こういったパックをお使いになる方におそらく敏感肌は少ないので、特に見た目上のトラブルは起こらないかもしれません。でも無理やり角層を剥がされた肌、そして毛穴の中では、肌の自然な反応として、大急ぎで代わりとなる角質細胞を新たに作ろうとします。 そして再び皮脂や汚れと混ざり、あっという間に毛穴を詰まらせるのです。そして急いで作られた角質細胞は、保湿因子の不足した、質の悪いもの。皮膚科医として、剥がす毛穴パックはできるだけ使わないでほしいアイテムのひとつです。


 剥がすパック以外に、角栓を取り去るおすすめの方法

 

 毛穴パックの代わりに、肌にできるだけ負担をかけず角栓を取り去る方法をお教えしましょう。まずは、パウダータイプの酵素洗顔料。たんぱく質や皮脂を分解する酵素が配合され、 洗顔しながら肌表面の不要な角質を薄く取り去ってくれるアイテムです。このとき毛穴から出た角栓の表面部分も落としてくれるので、使い続けることで徐々に角栓が小さく、目立たなくなり、新たな角栓が蓄積して硬くなるのも防ぎます。基本的には毎日使っても問題のないアイテムですが、製品の説明書を読み、肌質とも相談して使いましょう。
 オイリー肌や普通肌の方なら、クレンジングオイルを使うのもおすすめです。顔全体になじませた後、角栓が気になる部分だけ優しくくるくると短時間マッサージして、少量のぬるま湯で乳化させてからすすぎます。その後、洗顔を。
 ただし、クレンジングオイルには界面活性剤が入っていて肌の潤いを奪うので、角栓がぽろぽろ落ちるまで長時間マッサージするのは絶対にNG。1か所につき10秒程度が目安です。
 酵素洗顔やクレンジングオイルの後、角栓がぴょんと飛び出している場合は、肌が湿っていて柔らかいうちに清潔な指先で軽く押すと、取れることもあります。強い力や爪を使ったり、取れないものを無理やり押し出したりすると肌に傷がつくので注意して。 優しく慎重に行いましょう。

(p26)

 

剥がすパック、中学生の時は好きでした。ここもまだ理解できます。

ただ、パウダータイプの酵素洗顔料は毛穴にいいと聞き試したことがあったのですが、よく分からなかったです。2,3日しか使わなかったのですが、使い続けないと角栓は小さくならなかったんですね。

 

 洗顔しない美容法でさらに乾燥――ほとんどの肌タイプは、朝も洗顔料を使った方がいい

 

 「乾燥肌だから朝は洗顔料を使わず、ぬるま湯ですすぐだけ」という人が増えました。ひとくちに乾燥肌といっても、その状態はさまざま。中にはきめが細かくて毛穴がごく小さく、日中のテカリがなく、朝起きてTゾーンに触れても指に皮脂がつかない=皮脂の分泌がほとんどないような方もいて、その場合、朝は水洗顔でもいいでしょう。
 でも「テカるのに乾燥する」「毛穴が詰まりやすい」「乾燥肌だけどときどきニキビができる」という人は、朝も洗顔料を使ってください。なぜなら皮脂が出ているからで、皮脂は水やぬるま湯すすぎでは落とせないのです。
 朝洗顔しない派には「皮脂を落としすぎると乾燥して、さらなる過剰な皮脂分泌を招く」と思っている方が多いようです。でも、皮脂は脂質なので、空気中の酸素に触れて少しずつ酸化していきます。夜の洗顔後に分泌した皮脂は、朝にはもう酸化していて、放っておくと肌に刺激を与えバリア機能を乱し、むしろ乾燥を誘発することも。さらに、夜のお手入れで使用した化粧品の油分も酸化します。 それらの油分は朝の洗顔ですっきり落とし、また新たに新鮮な皮脂を分泌する方が、美肌のためにはよいのです。化粧品メーカの研究結果でも、朝にきちんと洗顔料を使った方が肌の潤いは高まることが実証されています。洗顔料を使わないと古い角質も落とせないので、毛穴が詰まったり、肌に透明感がなくくすんだ印象にもなりがちです。

 

 朝洗顔で乾燥するのは、間違った洗い方のせいかも

 

 「朝に洗顔料を使うと肌が乾燥する」という人は、皮脂だけでなく肌の潤いのもとである細胞間脂質を洗い流している可能性があります。時間がないからといってあまり泡立てずにゴシゴシ洗っていませんか? 弱酸性、アミノ酸系、保湿成分配合などマイルドなタイプの洗顔料を選び、しっかり泡立てて、泡で優しくなでるようにしましょう。 洗うのは20秒程度の短時間ですませ、ぬるま湯でよくすすぎ、タオルでそっと押さえるように拭いて。 正しい洗顔には、どんな高級クリームにも負けない美肌効果があります。
 皮脂がほぼ出ない肌質以外は、朝も洗顔料で優しく洗って酸化皮脂を落としましょう。
(p42)

 

これも以前、聞いたことがありました。

ただ、朝洗うのは20秒というのは、測ってみたら結構短く感じたので、これまでちょっと洗いすぎだったかも、と思いました。

 

 洗顔、保湿、UVケアが基本――美肌を守る正しいお肌のお手入れ方法とは?

 「肌は過保護にすると怠けてしまう」という意見もありますが、そんなことはありません。むしろ、保湿が足りないと肌は乾燥に傾き、トラブルが起こりやすくなります。加齢とともに肌の水分量は少なくなり、クレンジングや洗顔でも潤いが多少流れ出てしまうので、保湿ケアは欠かせないのです。クレンジング料や洗顔料は信頼できるメーカーの、マイルドな洗浄力のものを選び、決してこすらず優しく洗って。その後、化粧水を手でなじませたら乳液、クリームと重ねます。乳液を省略し、肌悩みに合わせた美容液を1品プラスしてもいいでしょう。
 美容オイルをお使いの方も多いと思いますが、残念ながらオイルの保湿効果はそれほど高くありません。保湿には、油分の膜で肌を覆って水分の蒸発を防ぎ、柔軟に保つ「エモリエント」と、セラミドなど潤いを保つ効果のある成分を与えたり、潤いを作り出すように働きかけたりする「モイスチャライザー」の2種があります。オイルにはエモリエント効果がありますが、本質的な保湿ケアになるのはモイスチャライザーの方です。クリームには双方の効果があるので、30歳を過ぎたらクリームをつけるようにしましょう。
 肌のエイジングの8割は紫外線による光老化。朝のお手入れの最後には日焼け止めを忘れずに。
(p46)

 

保湿には「エモリエント」と、「モイスチャライザー」の2種類があることは知っていましたが、違いについてはよく理解していませんでした。そして、オイルは抜群に保湿効果があるのかと思っていましたが、そうではないんですね。

 

 かかとの削りすぎで鏡餅化――刺激を受けてより角層が厚くなる

 

 かかとの皮膚が他の部分に比べて厚くゴワゴワしてしまうのは、他のどの部分よりも、たくさんの刺激を受けているからです。 歩くときは常に体重を支えていて、靴との摩擦が起きています。体重が重いと、より厚くなりやすいといわれています。
かかとに軽石ややすりなどを使う場合、不要な部分だけ少し削るのはいいのですが、たいていの人は削りすぎてしまいます。すると、削る摩擦に加え、歩くとき足を守るものがなくなるので、より早く角層が再生してしまうのです。
 軽石を使うのは10日~2週間に1回程度、削るのも少しだけにして、それ以外の日はたとえガサガサしていても保湿クリームを塗るだけにしましょう。しっかり保湿することで、不要な角化を抑えることができます。
(p100)

 

これ、やってしまっていました。ガラス製のやすりが快適で、週1くらいは確実にやってしまっていました。保湿もしていたけど、柔らかくなっているというよりは、いたちごっこみたいな実感のほうがあったので、たぶん削りすぎです。

 

 布ナプキンでむしろ肌あれ――使い捨てナプキンが体に悪いというのは、うそ

 
「デリケートゾーンから化学物質を経皮吸収して子宮にたまるから、使い捨ての生理用ナプキンはやめて布ナプキンを使うべきだ」 という説が根強くあるようです。 「子宮はシャンプーのにおいがする」という話も......! どちらもまことしやかに聞こえるのですが、医学的にはまったく根拠のないことです。

(中略)

 

 子宮に異物がたまることは、構造上ありえない

 

 デリケートゾーンの皮膚は、口や鼻の穴の中と同じ「粘膜」です。 顔や体の皮膚に比べると確かに経皮吸収率は高いのですが、 使い捨てのナプキンに含まれているのは、経血をたっぷり吸収するための“高分子〟の吸収体。分子が大きいので、そもそも粘膜から吸収されることはありえません。 「化学繊維の成分や香料などが吸収される」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に経皮吸収されるのはナノカプセル処理された物質だけ。粘膜だからといってむやみになんでも吸収するわけではないのです。たとえなんらかの物質が吸収されて子宮に届いたとしても、毎月の月経のたびに子宮の壁は剥がれて新しく生まれ変わるので、何かが蓄積するとは考えにくいです。
 逆に布ナプキンの方が、不用意に使うと危険がいっぱい。経血を吸うと湿ったままなので、数時間取り替えないだけでも肌あれの原因になります。赤ちゃんのおむつかぶれと同じことです。生理の期間中、毎日湿った布ナプキンをつけ続けていたら、どんなに肌が丈夫でも肌あれを起こす可能性大です。
 どうしても布ナプキンを使いたい場合は、量が多い日は使い捨てのものにして、量が少なくナプキンが湿りにくい数日間だけに。または、湿ったと感じたタイミングを逃さずこまめに取り替えましょう。


これが正解:使い捨てナプキンが体に悪いという根拠はありません。湿った布ナプキンの方が悪です。
(p124)

 

「化学物質を経皮吸収して〜」という説は、私もしっかり信じてしまっていました。

布ナプキンは洗うのが面倒くさいし堂々と干すのもためらわれるし、そのくせ布地が可愛いと多少薄ぎれてもしつこく使っていました。そんなに頑張らなくても良かったんじゃん(泣)

 

なんか結構反省点が出てきました。

「やっちゃダメ、ということも大体していないだろう」なんて、よく言えたものです。

これ以上老化を加速させないために、NGだった項目はきちんと覚えておこうと思いました。

 

まずは、いい感じのクリームを探しに行きたいと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。