ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

承認欲求の先の魅力的な報酬。『84.7%の女性をモテさせた僕が密室でこっそり教えていたこと』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。
今日の本はモテ髪師 大悟さんの『84.7%の女性をモテさせた僕が密室でこっそり教えていたこと』。

モテ髪師 大悟さんは福岡にある美容室の美容師さんです。
美容師さんが考える「モテ」とはどういうことか、外見だけでなく考え方からも追求されています。

私が気になったのは、以下の項目です。

 

「モテる女は、「誰にどう思われたいか」即答できる

自分のことを好きになりたい。キレイな自分になりたい。そう思っている人はたくさんいる。

 でも「自分のためにキレイになって、自分のことを好きになる」のは、けっこうハードル高くない?って僕は思うんです。

 だから、逆説的かもしれないけど、自分を好きになりたい人はまず、「モテ」を目指したほうがいい。
 誰かのためにキレイになろうとして、その誰かからモテて、結果的に自分のことを好きになれるという順番が、一番の近道だと思うから。
 僕が女性に「モテてほしい」と思うのは、そういう理由。

 ヘアスタイルも、メイクもファッションも、誰かのためを思ってするのでなければマンネリ化します。だから、僕のサロンに来てくれる女性たちに、僕は真っ先に聞きます。
「誰から、どんな印象に見られたらうれしいですか?」って。
(中略)
 なぜなら人は「自分のため」と思ったときは力が出ないし、「ま、いっか」と手抜きをしやすくなるからです。

「会社に行くだけだから、キレイにしても仕方がない」と思っている人は、スタイリングもメイクも自分のためになってしまっている人です。自分のためだから、マンネリになる。
 
 でも、「自分のため」ではなく、「誰かのため」と思えたら、がんばれます。
(p34)」

 

自分のことを好きになるために、「モテ」を目指す、というのは確かに目標が設定しやすいやり方だなと思いました。
周りから大事にされて承認欲求が満たされれば、自ずと自分を受け入れやすくなるでしょうし、結果としての「モテ」もついてくる、という良い循環が生まれそうです。

 

「モテる女は、先に視線をそらさない

 出会いがないという人には、道を歩いてくる男性全員に対して、片っ端から○☓つけていく方法があることを、友人から教えてもらったことがあります。

 通る男、通る男に対して、「この人とはセックスできるから○」「この人とはできないから☓」と心の中で○xをつけていく方法だそうです。
 僕はこの方法を聞いてから、もっと女性が実践しやすくて効果的な方法がないかと考え、いくつか試してみて、サロンに来てくれた女性たちに伝授していることがあります。
 その名も、「目を合わせるレッスン」。
 道行く人、すれ違う人にじっと視線を送り、目が合うまで見つめます。さらに、目が合ったら、すかさず口角を上げる。

 道を歩くとき、電車の中で、どんなときでも、すれ違う男性と目を合わせていきます。

 セックスできるかどうかで、世の中の男性を見渡すことはハードルが高いという人には、この「目を合わせるレッスン」をやってもらいます。
 これをやってみるとわかりますが、ふだん、私たちはすれ違う人の「目」をほとんど見ていません。「キレイだな」「魅力的な人だな」と思った人に視線を向けることはあると思いますが、目を見て、向こうが目を見返してくるまで見続ける、というのはほとんどないでしょう。だから、はじめはなかなか簡単ではないかもしれない。
 でも、効果は絶大です。
 目を見つめることが習慣になると、ふだんの生活の中で、周囲の人ときちんと目を見て話すことができるようになります。」
(p81)」

 

会う男性会う男性に「この人と出来るか否か?」と考えるのは正直キツイと思いましたが、なるほどと思いましたので引用しました。
「目を見つめることが習慣になると、ふだんの生活の中で、周囲の人ときちんと目を見て話すことができるようになります。」これはとてもいいと思います。
以前、同じ職場だった可愛い後輩(女性)は、私と何を話しているときも一切目を合わせてくれなくて、そんなに嫌われているのかと日々悲しく思っていたことを思い出しました。今思えば、勇気を出して聞いて、私の良くない点を教えてもらえばよかった。そして可能だったならばもうちょっと打ち解けたかったです。

 

「モテる女は、「相手が話したいこと」に話を振れる

 このあいだ、吉本興業の伝説のマネージャーさんから、ナインティナイン岡村隆史さんはなぜ売れたのかという話を聞きました。

 多くの芸人さんは、テレビに出たら自分をどうアピールするかを考えるのだけども、岡村さんは司会の人がどのように目立つかを考えてトークをしてきた人だと、その方は分析していました。

 たとえばタモリさんの番組であればタモリさんが目立つように、志村けんさんの番組であれば志村さんが目立つように、自分ではなく、相手が話しやすいようなトークをする。

 そうすると、タモリさんや志村さんは仕事がしやすいから、「また岡村を呼ぼう」という話になって、どんどん使われるようになっていったのだとか。

 これ、芸能界だけの話ではなく、仕事でも恋愛でも一緒だなと感じます。自分が勝ちたかったら、まずは相手を勝たせる。
 自分を好きになってもらいたかったら、まずは相手が気持ちいい状況をつくるのが近道です。
(p92)」

 

「自分を好きになってもらいたかったら、まずは相手が気持ちいい状況をつくるのが近道です。」
これですよ。
でも好きな人と話をすると、この話を聞いてもらいたいとかこの話題をしてほしいとか、つい自分本意になったりしませんか?
あんまり「自分が自分が」という姿勢にならないように気を付けて、これはぜひ戒めにしようと思いました。

 

「いいことが起こる女は、朝のテンションが高い

(前略)人は、自分を扱うように人からも扱われます。
 髪を整えて人前に出れば、今までよりずっと丁寧に扱われるでしょう。そんな自分にうれしくなり、もっと、自分を大事にしたくなる。外見、内面、その両方から、自分を整えたくなります。

(中略)その日1日の運気を左右する女性のテンション、つまり、ご機嫌具合は、朝決まります。
 通勤のとき、ビルのガラスに映る自分を見て、「あ、私の髪、ふわっとしてる」「なんか、いつもよりかわいいかも」ーーそう思えた瞬間、気持ちが上がります。
(p102)」

 

「人は、自分を扱うように人からも扱われます。」
他人は自分を映す鏡、と言いますが、本当にその通りだと思っていても、つい反射的に腹を立てたり、自分ばかり嫌な思いをしている、とか卑屈になっちゃったりするんですよね。
そしてゆまコロは年がら年中、どこでも誰といても、朝のテンションは激低なので、なんとかがんばってちょっとでもご機嫌でいようと強く思いました。

何が足りないのだろうか、いつもスッキリ目覚めたいと思っているのに現実は理想とは程遠く…。朝からゴキゲンな人が羨ましいです。

 

「いいことが起こる女は、自分を好きと思える瞬間を残す

 僕のサロンに来て、どんどんキレイになっていく女性のマインドは、「見られてない」→「見られている」→「見せる」とシフトしていきます。
 最初は誰からも「見られていない」状態。会社でも学校でもとくに注目されることはないし、知らない人から声をかけられることもない。
 それが、似合う髪型を手に入れて、毎朝巻き髪をするようになって、キレイになる方法を知ったら「見られている」と気づくようになります。
 サロンの帰り道にナンパされる人もたくさんいるし、次の日会った人に「かわいいね」といわれることも増えます。そうすると自分は「見られている」と思うようになります。

 そのあと、急激にモテていく人は、次の段階に入る人。
 それは「見せる」という考え方にシフトできた人です。自分をもっと魅力的に「見せよう」と思った人から、どんどんモテていきます。
 女優やモデルだって同じです。
 もともと最初は誰も知らないし見られていない状態で世の中に出てくるけれど、それが、もっと見られようとして自分を磨き、露出が増えてきたら、見られるようになってきたという気持ちになります。そして、最後に「自分を見せるんだ」と思えるようになったときに、すごくキレイになるものなんですよね。
 だから、自撮りは毎日してほしいと思うんです。そして、ときどきその自撮りを友達に送ったりSNSにアップしたりするとよりいい。

 自撮りをアップできる人は、自己肯定できている人です。自分を肯定し、自分が好きだという瞬間をつかむことができた人です。
(p112)」

 

「自撮りをアップできる人は、自己肯定できている人です。自分を肯定し、自分が好きだという瞬間をつかむことができた人です。」
これも難しいなあと思いつつも、自分を肯定したくて引用しました。

本書には可愛い巻き髪を作るやり方も写真付きで載っています。
ほうほう、こうやるのか〜、と思い、ヘアアイロンを買おうと画策していたのですが、つい面倒くさくなってショートヘアにしてしまいました。
美容院で、この長さならヘアドネーションできますよ、と言われて、髪が短いときの楽ちんさという誘惑には抗えませんでした。

また髪が長くなったら、今度はチャレンジしよう。

最後まで読んでくださってありがとうございました。