おはようございます、ゆまコロです。
プラープダー・ユン、吉岡憲彦(訳)『地球で最後のふたり』を読みました。
バンコク出身の作者はタイ王国で兵役に就いた後、小説を書くようになったそうです。
本書は同じタイトルの映画の脚本です。
バンコク日本文化センターで働く主人公・ケンジ(日本人)と、タイ人ノイのラブストーリーです。
2人の会話の中で、好きな場面はこちらです。
ケンジはノイのほうを向いて訊ねた。
「ユー・サッド?(寂しい?)」
空はすがすがしく晴れ渡っている。
「エブリバディ・サッド・サムタイム(誰でも時には寂しいもの)」
やくざ達とノイの彼氏がすれ違って、うまくピンチを切り抜ける場面も好きです。
タイってこんなに麻薬が出回っている国なの?と思って怖くなりますが。
ケンジには、自殺願望があるのですが、どうして彼がそこまで死にたいのか、読者には最初から最後まで分からずじまいです。
なので、物語の終盤になって、ケンジが積極的に生きようという姿勢が見られると、良かった~という気持ちになります。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
- 作者: プラープダー・ユン,Prabda Yoon,吉岡憲彦
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
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