ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 1.ユニコーンの日(上)』

おはようございます、ゆまコロです。

 

ガンダム戦争と平和について書かれた新書を見つけ、読もうと思っている、という話をガンダム好きの知人としました。

 

ちなみに、ゆまコロのガンダムに対する知識はこのような感じです。

 

・ファーストを観た。(劇場版をケーブルテレビで)

・「スーパーロボット大戦」を2本クリアした。(PS2セガサターン

・∀を最初の方だけ観た。

 

上記を踏まえ、ガンダム好きにおすすめしてもらったのがこのシリーズです。

DVDは∀のときのように途中で挫折するかもしれないので、文庫を選びました。

というわけで、

 

福井晴敏機動戦士ガンダムUC 1.ユニコーンの日(上)』を読みました。

ガンダム戦争と平和について書かれた新書は、入手して読破したら感想を書こうと思っています。)

 

この巻で好きなのは、女性パイロットのマリーダさんが任務を終えたときの描写です。

 

「マスターの命令通り、敵機は仕留めた。彼らの母艦が追いつくより早く、≪ガランシェール≫は暗礁宙域に逃れられるだろう。あとは一刻も早く帰投して、≪クシャトリヤ≫の損傷確認と整備・補給。それが済んだら、次の出撃に備えて休めるようなら休んでおく。他にはなにもないし、考えることもない。そんな自分を不自然だは思わず、哀しいとも思わないのがマリーダだった。

 

 しかしー 戦闘が終わった直後、集中の反動のように精神が放散するこんな時は、空っぽの心にもなにがしかの疼きがわき起こる。戦闘中に押さえ込んでいた感情が目を覚まし、不快だと訴えて頭を重くする。」

 

それと、もう一つ気になったのは、フランスの連作タペストリー「貴婦人と一角獣」が作中のキービジュアルとして出てくる場面です。

 

ユニコーンを膝に載せ、その頭を手鏡に映す女性。三日月の紋章が描かれた旗を一方の手に持ち、もう一方の手でユニコーンの角に触れる女性。そして最後の一枚は、小さな天幕の前に立ち、侍女が捧げ持つ箱に自らの首飾りを収める女性。ユニコーンとライオンは女性の左右で天幕の裾を掲げており、首飾りを外した女性に入幕を促しているように見える。天幕の上に書かれた文字『A MON  SEUL DESIR』は、いまや一部の研究者しか話せない旧世紀のフランス語。意味は…

 

 「…私の、たったひとつの望み」

 

 無意識に口にして、ぞくりと悪寒が走った。読めるはずがない。知っているはずがないのに。」

 

2013年にこのタペストリーが東京に来た時、観に行きました。

すごく大きなサイズで驚きましたが、それ以上に人が多く、また刺繍が細かくて、近づいてじっくり見られなかったことが残念でした。

(この後、単眼鏡を買いました。)

 

続きが楽しみです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)

機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)