ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

村山槐多『悪魔の舌』

こんばんは、ゆまコロです。

 

村山槐多『悪魔の舌』を読みました。

これはkindleで面白そうな本を探している時に見つけました。

彼が画家で、詩や手紙を残しているのは知ってましたが、小説を書いているのは知りませんでした。

 

村山槐多と聞いて思い付くのは、「尿する裸僧」という絵です。

初めて見た時は、強烈な色彩と、ちょっと異様な題材に、目を奪われる絵だと思いました。

 

この話を読んだあとも、彼の絵を見た時と同じような感想を持ちました。短いけれど、インパクトは十分です。少し異質で、命を削るように生きている力が伝わってくるようでした。鬼気迫る絵も、彼の書いた文章を読むと、少し歩み寄れるかもしれません。

 

また、この小説に掲載はありませんが、彼の恋文は狂おしげで、伝えなければまさに文字通り焦がれそうな感情が伝わってきます。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

悪魔の舌

悪魔の舌