ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

池田貴将『動きたくて眠れなくなる。』

おはようございます、ゆまコロです。

 

池田貴将『動きたくて眠れなくなる。』を読みました。

 

変わったタイトルです。遠足が楽しみで眠れない、みたいな感じかな?と思って手に取りました。

 

気になったところは次の二つです。

 

●「あなたの感情は、あなたの足を引っ張らない。

それどころか感情はあなたが生まれたときからずっと、あなたが願っている場所へたどりつけるように見守り、

助けてくれている最高のパートナーだ。

古今東西の賢人たちは皆、その力のすばらしさを認めていた。」

 

●からだの使い方

「ポジティブな出来事が起きると、ポジティブな感情が生まれ、からだがポジティブに反応する。

 笑顔になるのは、笑顔になるような出来事があるから。前向きな姿勢になるのは、前向きになるような出来事があるから。

 いいことがあれば、うれしい気持ちになるし、うれしい気持ちになれば、笑顔になったり、姿勢が良くなったりする。それが自然だし、当たり前の反応だと多くの人は考えている。

 

 ところがプロの世界で一流と言われる人たちは、逆の順番で考えていることが多い。

 

 つまり、ポジティブなからだの使い方をすると、ポジティブな感情が生まれ、ポジティブな出来事が起きるようになるという考え方だ。

 

 一流の野球選手が打席に入る前の一連のモーションは、感情の状態を最高の位置に安定させるためのものだ。

 一流の歌手がマイクを強くにぎりしめるのは、聴く人の心に届くよう、声に感情のエネルギーをこめるためだ。

 ボクサーは観客に向かって拳を突き上げることで、自信の感情をますます強め、勝利を引き寄せようとしている。(中略)

 

 剣道、柔道、茶道、日本古来から伝わる「道」がつくものには、「作法」が必ずある。

 その「作法」の一つひとつも、道の心を作る大切な動きなのだ。王道はいくつもあるわけではない。うまくいっている人が身近にいたら、その人のからだの動きをマネしてみよう。きっと、その人と同じような感情を味わえるはずだ。

 ポジティブな出来事を起こすための、ポジティブなからだの動かし方は日常でもできる。

 特におすすめなのは、掃除と片付け。からだの動かし方がいつもと違うのがいい。あとストレッチ。足腰をたっぷり動かす運動も効果的だ。

 

 あなたは気づいているだろうか。成功している人に姿勢が悪い人や、動きの小さい人はほとんどいない。それは成功しているから姿勢がいいのではなく、姿勢が良くなることでポジティブな出来事が起こす可能性を高めているんだ。からだを鍛えている人もたくさんいる。からだと感情が、とても密接に関係していることをよく知っているからだ。」(p95)

 

笑顔も姿勢も、確かにそうなるきっかけがあって、笑顔になったり姿勢を正したりしているような気がします。

いい考え方だと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

動きたくて眠れなくなる。 (Sanctuary books)

動きたくて眠れなくなる。 (Sanctuary books)