ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

村上春樹『「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』

こんばんは、ゆまコロです。

 

村上春樹『「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』を読みました。

 

このタイトルが表す通り、読者からの質問と村上春樹の回答で成り立っているので、話題がすぐに変わり、電車の中とか寝る前に読むのにいいと思います。

 

その中で、覚えておこうと思った質問と回答はこちら。

 

「質問186 素敵な手紙を書くコツ At5:05PM 99.6.1

突然ですが春樹さんの小説に出てくる手紙ってすごく素敵ですよね。『ノルウェイの森』のレイコさんの手紙とか、『ねじまき鳥』の笠原メイの手紙の部分を読むたびに、こんな風に素敵な手紙が書けたらなって思います。そこで「何でも相談室」の春樹さんにご相談です。素敵な手紙を書くコツってあるのでしょうか?もしあるとしたら、それは何ですか?是非教えてください。では。

 

(回答)コツはとにかく「何度も読み返し、書き直す」ことです。書いたその日に投函するなどもってのほかです。大事な手紙なら、少なくとも3日はかけて書き直しましょう。それから同じ相手にはいつもいつも同じような手紙を書かないこと。あるときは短く、あるときはクールに、あるときはホットに、これもコツです。「説明するな。考えさせろ」というのも、ときにはわりに大事なことです。説明が多いと、手紙は退屈になります。」

 

「読み返し、書き直す」のは、まあまあやっているのですが、「同じ相手にはいつもいつも同じような手紙を書かない」というのは難しいなあと思いました。

でも、こんなに文章を書く人が言っているのだから、それが素敵な手紙のコツなんでしょうね。 

 

日経新聞の土曜版に悩み相談のコーナーがあって、好きでいつも楽しみにしているのですが、そういえばこの本も似ているなと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。