おはようございます、ゆまコロです。
高橋克徳、河合太介、永田稔、渡部幹『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』を読みました。
・「おはよう」などの挨拶もなく、皆淡々と仕事を始める
・困っていても、「手伝おうか」の一言がない
・個人の名前を覚えずに「派遣さん」と言って指示を出してくる社員がいる
冒頭の例を読んで、こういうこと、あるある…と思って手に取りました。
「彼らは、自然にお互いに関心を持ち、一人ひとりの人柄、人となりを知ることが、チームとして働くための基盤づくりだと考えている。そして、できるだけ多くの人がクローズアップされる機会をつくっていく。ちょっとした主役感を実感できる場をつくりだしていく。そうした取り組みが、この会社にいることの面白さや充実感を高め、人との関わり方を自然でかつ楽しいものにしていく体質をつくりだしていくのだという。(中略)
大きな企業であるほど、一人ひとりを知るということが難しくなる。評判情報を共有する基盤をつくりだし、一人ひとりを考え、お互いを知り、関わり合うためのコミュニケーションを徹底して行っていくことが、組織への信頼を生み、お互いが関わり、協力し合い、共創し合う関係づくりにつながっていくのである。」(p122)
本書で紹介されている企業は、どこもメンバー間の風通しが良く、仕事をしていて良かったと思える環境にあると思います。ただ、そのためには、社長や上司が一人ひとりの充実感のために尽力していることが必須であるようにも見えました。
本書を読んで、改めて一個人として出来ることは、ビルの警備をしている人や、お掃除をしている人にも、きちんと挨拶をすること、くらいかなぁと思いました。
「当たり前の応答・反応というコミュニケーションが弱くなっているのが、いまの日本社会、日本企業の現実である。」(p172)
と、指摘もありますし。
一人で環境を変える難しさも感じました。
読んで下さってありがとうございました。
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
- 作者: 河合太介,高橋克徳,永田稔,渡部幹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/18
- メディア: 新書
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