ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

鈴木孝夫『人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ』

おはようございます、ゆまコロです。

 

鈴木孝夫『人にはどれだけの物が必要か   ミニマム生活のすすめ』を読みました。

 

ミニマリストに憧れ、断捨離やお掃除の本をつい手に取ってしまいます。この本は学術的というか、固めの内容だと思いました。

 

この先生が日々実践されているようなミニマム生活を行うのは、けっこう難しい印象です。

その中で、自分が出来そうかな?と思ったことはこれです。

 

使用済みの原稿用紙、パンフレット、ダイレクトメール、手紙類、名刺、レシート

→適当な大きさの、手のついた紙袋にきっちりと詰めて、5キロくらいの包みにして縛り、再生紙の原料に廻す。

 

これを自治体の「紙類」の日に出してみました。

燃えるごみとして出していたものを別に取っておいたのですが、慣れるまで大変でした。(なかなか溜まらないのと、個人情報を消す作業が面倒でした。)

 

あと、興味深かったのは、エジプトで洪水を防ぐために造られたダムが、タニシの媒介する病気や、塩害の原因になってしまった、という話です。

 

「洪水は、たしかに家屋や道路の流出そして農作物にも直接大きな被害をもたらすが、反面上流から肥沃な土を下流一帯に隈なく運ぶ供給者でもあった。これがダムにより止ってしまったため、初めは肥えていた土壌が塩害と農作物の連作によって急激に劣化し始め、化学肥料を使っても補えない憂うべき状態になりつつある。」

 

自然の力の大きさをまざまざと感じます。

すぐに実践できる断捨離とは少し趣きが違うかもしれませんが、何のためにミニマリズムを目指すのか、ヴィジョンを見出すヒントがあるように思いました。

 

読んで下さってありがとうございました。