おはようございます、ゆまコロです。
角野栄子『キキに出会った人々 魔女の宅急便 特別編』を読みました。
魔女の宅急便シリーズが好きで、新刊が出るたびに読んでいます。
前巻で、キキの子どもたちも修行に出てしまったし、もう完結かー、と思っていたので、この本を手にした時はとても嬉しかったです。
今回は、おソノさんが体験した両親との別れや、ヨモギさんが夫と息子に先立たれる経験など、別離の描写が印象的な巻でした。
20歳のときのおソノさんの話が、なんだか現実味があり、これは魔女の宅急便だということを忘れそうになります。
「焼き窯から香りのいいパンを取り出すとき、ソノちゃんは自分の中に、おヨノさんとイヘイさん(※おソノさんの両親)がたしかにいると思うのでした。
(いなくなったんじゃない、がんばってやりなさいよって、おかあちゃんもおとうちゃんも、そっと見てるんだ。ええ、ソノちゃんはやりますよ、やりますよ。だいじょうぶ)
ソノちゃんがいない間に、店のまわりには新しい家や店が、いくつもできていました。
ソノちゃんのお店は、少しずつお客さんがふえていきました。そして一年があっというまに過ぎて、ソノちゃんは二十一歳になっていました。」
角野栄子さんがご自身の思い出を綴った本を執筆中とのお話をテレビで観ました。
こちらもとても楽しみです。
最後まで読んで下さってありがとうございました。