ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

羽海野チカ『3月のライオン 14巻』

おはようございます、ゆまコロです。

 

羽海野チカ3月のライオン 14巻』を読みました。

 

羽海野チカさんは、『ハチミツとクローバー』の頃からのファンです。

私はこの本で、初めて「職団戦」という言葉を知りました。

 

職団戦とは、日本将棋連盟が年に2回主催している将棋大会のことです。正式名称は職域団体対抗将棋大会と言うらしいのですが、要するに職場の仲間でチームを組んで出場することができる大会です。

 

ここで、羽海野チカ作品ファンには驚きの演出がありました。

懐かしいみんなが今どうしているか、ちょっとうかがえて嬉しかったです。

 

このマンガの単行本には、監修の先崎学九段のコラムが載っていて、私はそれをいつも楽しみにしています。ただ、いまいち将棋のルールが分からないので、完璧には面白さが理解できないのが自分でも残念です。

 

主人公とひなちゃんの恋も、あかりさんの恋も、進んでいるのか道のりはまだまだなのか…。今後の展開が気になるところです。 

 

今回、一番好きなのは「トウモロコシの天ぷら」のシーンです。

 
最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)
 

 

小山宙哉『宇宙兄弟34』

おはようございます、ゆまコロです。

 

小山宙哉宇宙兄弟34』を読みました。

 

※以降、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

この巻ではほとんど、ベティさんとカルロのお話です。

裏表紙の、何をするのかさっぱり予測できなかった機械が、まさかベティさんの手術をするとは…。

 

後半3分の1くらいが手術シーンなのですが、あまりにベティさんの回想を挟むので、ひょっとしたらこれは、ひょっとしてしまうのではないのか?と思い、心配で心配でなりませんでした。血液が宙を飛んでいるのも、地味に怖い。

 

でも無事に終わって、よ、良かった~。

もう、ベティさんはカルロとくっつくしかないように見えますが、この後、早く元気な姿を見たいですね。

 

そして月に残ったムッタとフィリップのミッションも順風満帆とは言えず、天文台完成も次巻以降にお預けです。

 

うーん、しんどい!(見てるだけだけど)

34巻で救いがあるのは「くたびれた」という言葉を飲み込んだムッタに対するフィリップの「たしかに…ぐうぺこ ヤァマン」というかわいい返答と、『孤独のグルメ シーズン15』のシーンぐらいでした。(ゴローちゃん!)

 

明るい話題に戻ってきてほしいです。

置き場所に困ってきたので、そろそろ続巻はkindleで読もうかな、と迷っています。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

宇宙兄弟(34) (モーニング KC)

宇宙兄弟(34) (モーニング KC)

 

 

峰なゆか『アラサーちゃん無修正6巻』

こんばんは、ゆまコロです。

 

峰なゆかアラサーちゃん無修正6巻』を読みました。

 

私もいちアラサーとしていつも単行本を楽しみにしている漫画です。

アラサーちゃんたちと年代は近いのだけど、共感できることもあれば、なかなか理解できない考え方もあり、それもまた面白いです。みんな大人になってから出来たお友達のようで、考えさせられます。

 

しかし、いろいろ事件の多い巻でした。

 

※ここからネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

ついに、ついにアラサーちゃんが想い人である文系くんと結ばれたと思ったら、自身はオラオラくんとの結婚式…。

 

これからどうなっちゃうのかなあ…(ハラハラ)

と、思ったところで、あと1年ほどで物語が終わるという衝撃的なお知らせ。

 

とても寂しいです。

どのキャラクターを見てもどういう結末を迎えるのか、まったく予測できません。

 

個人的には、私の好きな非モテちゃんに素敵なお相手が現れるといいなあと思ってます。

 

それと、今回サバサバちゃんが不倫相手の奥さんに支払った損害賠償金の額に震えました。

不倫はしないで生きていきたいものだと強く思いました。

 

●6巻で好きなところ

 

1.「なんつーか…最近わりと太っています」の、「ポコニャン☆」という音。

とても可愛い。あと猫が嘔吐する前の音とか、擬音が上手いなとよく思います。

 

2.「ウザい座右の銘ランキング急上昇第一位!」

めっちゃ笑いました。たしかにどれもよく見る!流行りがあるのかしら。

 

3.「私  持病で子供産めない体質なんだ」

こういう所に、作者の優しさが滲み出ていて好きです。

 

4.「キラキラネームに対抗したオタ調古風ネーム」に似たお名前で、しわしわネームというものもあるらしいですよ、峰先生。

 

続きを楽しみにしています。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

アラサーちゃん 無修正 6巻

アラサーちゃん 無修正 6巻

 

 

末次由紀『ちはやふる 40巻』

こんばんは、ゆまコロです。

 

末次由紀ちはやふる 40巻』を読みました。

 

この漫画は母が読んでいて自分も好きになり、時々本誌も見たりしています。もう40巻なのですね。

 

ここから先はネタバレを含みますので、大丈夫な方だけお進みください。

 

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この巻で、現日本一であるクイーン&名人に挑戦する男女が、ようやく決まります。

 

千早ちゃんがクイーン挑戦者になるのは、まあ順当だとして(でないと、いつまで経っても話が終わらなそうなので)、名人戦への挑戦者は、太一であって欲しかったな、というのが、個人的な思いです。

 

大学受験を控えた中で、ブランクがあってのかるたで、きっと想い人(千早ちゃん)とも報われなくて…。

(そして周防名人との対決をもっと見たかった。)

 

(いまでも千早を好きなのかを聞かれ、)

「…もうよくわからん…」

 

のシーンに、寂しさと同時に、物語中での時間の経過を感じました。

彼にはこの先幸せになってほしいと願うばかりです。

 

●40巻で一番好きなシーン

知らない間に、100万円のお布団を借りる太一のシーン。

 

「なんだこの布団!?

ちがう

なんかちがう」

 

時々やってくるギャグのターンが好きです。

 

そしてだいぶ太一に肩入れした感想になりましたが、ちはやふるで好きな男性は、甘糟くんです。

 

次の春にまた始まる、三度目のアニメ化が楽しみです。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

ちはやふる(40) (BE LOVE KC)

ちはやふる(40) (BE LOVE KC)

 

 

 

松本大洋『ルーヴルの猫』

松本大洋さんの漫画を初めて読みました。

なんだか映画のような不思議な読後感で、読み終わったあとも、この物語についてぐるぐると考えてしまいました。

疑問に感じたことを残しておきます。

 

不思議1●どうして絵の中に入れる者と入れない者がいるのか?

(私の考察)

絵の中に入りたいと望むと入れるのでしょうか?アリエッタは、現実世界よりも絵の中を愛していたようですので、絵の中に入っていっても、不思議ではない気がします。でもそうすると、修復士のシャルル・ド・モンヴァロンは絵の中に入ることを切望したのに入れないのが気になります。

そしてゆきのこ自身が絵の中に入るのを望んでいるようにも見えない、というのも引っかかります。ただ彼は、この世界に馴染めない、と感じているので、現実世界よりは絵の中に惹かれる要素があるのかも。

 

不思議2●ノコギリはどうして嫌っていたゆきのこを助けたのか?

(私の考察)

「仲間を危険に晒しそうだから」という理由で、一時は自分の手でゆきのこを殺そうとしていたノコギリ。

しかしその後彼は、ゆきのこが犬に襲われそうになった時、自ら飛び出していき犬に立ち向かい、結果命を落とします。

彼が守りたかったのは、同じくルーヴル美術館に住まう仲間たちだったのか?その中には、ゆきのこも含まれていたのか?それとも、最初こそ仲間の輪を乱す  ゆきのこ  を憎んでいたけれど、気持ちが変化していった結果、ゆきのこ  もかけがえのない仲間だという認識に変わっていたのか?あるいは、咄嗟に飛び出していっただけだったのか?

 

「ぼくといっしょにいると…みんな死んじゃうみたいだ…」

と言うゆきのこに対し、長老はこう言います。

「だれもがいずれ死ぬ…

お前をたすけたノコギリはしあわせだったさ。」

  このシーンが一番好きです。

 

不思議3●絵の中は死後の世界なのか?

(私の考察)

ゆきのこ  と、作中で死んだノコギリが絵の中で出会う場面や、ゆきのことおしゃべりしていた蜘蛛がいるところを見ると、これは死んだあとの世界なのかな、と思えなくもないです。

アリエッタも、もう弟に会うことは出来なさそうですし。(普通に考えたら、捜索しても見つからず50年経っているのなら、亡くなったと思われても仕方がないように思います。)

アリエッタが持っていた懐中時計が、ゆきのこが絵の中に入ってきたことで動き出す、というのも、なにか意図がありそうです。

 

少し違うかもしれませんが、「絵の中に入る」ということを想像して、私が思い出したのは、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの絵と、フランシスコ・デ・スルバランの絵のことでした。

 

展覧会で近くで見た時のことです。どちらの画家の絵も、写実的なタッチと光の陰影で、あまりのリアリティに圧倒されました。まるでこの絵の中で起こっていることが目の前で今、繰り広げられているかのような臨場感に、心臓がドキドキして、卒倒しそうな気持ちになりました。

 

実際、この二人が描いた絵の中にもしも自分が入ってしまったら、発狂してしまうんじゃないか、というくらい恐ろしい気持ちになるのですが、絵を見たあとの疲労感は、「その世界に触れた」ような、リアルな体験でした。

 

自分が修復できるとして、これらの絵をお預かりする、と想像するのもなんだか微妙な気分になります。とても好きな画家達ではあるのですが、近くにあると怖い夢を見そうです。

 

今度ルーヴル美術館に行ったら、『アモルの葬列』をぜひ観ようと思いました。

 

●こんな人にオススメ

絵が好きな人。猫が好きな人。フランスが好きな人。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

ルーヴルの猫 上 (ビッグコミックススペシャル)
 

 

たもさん『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年の信仰を捨てた理由』

karukこんにちは、ゆまコロです。

 

たもさん著『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年の信仰を捨てた理由』

を読みました。

 

私自身は、特になにも信じておらず、占いも見ない方ですが、宗教に引っかかりそうだね、と時々言われます。エホバの証人という言葉は聞いたことがあるけどよく知らないので、手に取りました。

 

エホバの証人は、国歌も校歌も、運動会の騎馬戦も、剣道もボクシングもダメ、というかなり厳しめな宗教です。

作者はお母さんの影響でエホバの証人を信じていましたが、息子の病気の治療のために輸血が必要になり、輸血をしてはいけない、というこの信仰を捨てることになります。

中学生の時、部活動を辞めさせられたお話が可哀想でした。

 

とても考えさせられます。

特定の人を非難する気持ちはありませんが、気分を害されたら申し訳ございません。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

 

カルト宗教信じてました。

カルト宗教信じてました。