おはようございます、ゆまコロです。
スー・モンク・キッド、小川高義(訳)『リリィ、はちみつ色の夏』を読みました。
1964年にジョンソン大統領が公民権法に署名し、法律上明確に差別が禁じられた頃のお話です。
「先の見込みなんかないってことさ」
「なんで?保護者いるのに」
「そうじゃないよ。―おれ、黒いから」
私は返事に困った。
「だって、ほら、大学のフットボールチームに入って、プロにだってなれるかもしれない」
「なぜか白人ていうのは、黒人が成功するとしたらスポーツと考えるんだな。おれ、法律をやりたいんだ。」
「あ、そうなの」なんだか立場がなくなる。
こんな感じで随所にちりばめられた、黒人と白人の隔たりがナイーヴです。
このときまで私は、白人と黒人が共存できるようにすることが、現在の大問題だと思っていた。でも、このときからの私は、そもそも色の区別をなくして一緒にするのがよいと考えるようになった。
章の扉に書いてある、蜂の生態が面白いと思いました。
まだつい最近の出来事の公民権運動ですが、世の中は前進しているのだろうかと考えると、なんとも言えない気持ちになります。
最後まで読んで下さってありがとうございました。