ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

マヤ・アンジェロウ自伝『歌え、飛べない鳥たちよ』

マヤ・アンジェロウの自伝『歌え、飛べない鳥たちよ』を読みました。

ある時、本のデザインをバッグやTシャツにしたもので、何か可愛いものはないか、とアマゾンで探していました。

(私はシェイクスピアの『ハムレット』が好きで、なにかグッズ的なものがないかよく探しています。)

その時、この本の表紙をTシャツにしたものを見つけました。

 

本のタイトルは「I know why the caged bird sings」

直訳すると「私は知っている、なぜ籠の鳥が歌うかを」。

何の話かよく分からなかったけれど、その詩的な響きのタイトルに惹かれ、(加えて、おそらくは苦難に立ち向かう物語ではないだろうかという予想のもと、)手に取りました。

 

作者のマヤ・アンジェロウさんは1928.4.4にミズーリ州セント・ルイスで生まれたアメリカの活動家です。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアと共に、公民権運動に参加しました。

 

この本は彼女が17歳で母親になるところで話が終わりますが、その間起こることは、日本にいては到底体験できないことばかりで、衝撃を受けます。

 

近所の歯医者さん(白人)に診てもらいたいのに、“黒人の診察をするくらいなら、犬の口の中に手を入れる方がまし“というようなことを言われたり、8歳で裁判の証言台に立たされたり…。

 

他にもへこむことがいろいろ起こります。

しかし彼女はいつも前向きで、勇敢かつ勤勉に成長していく姿に、感服することばかりでした。

 

そして、彼女がシェイクスピア好きだという記述が何度か出てきて、親近感が湧きました。

思わぬ収穫でした。

読んでよかった感はかなり強かったです。

もしご興味があれば。

 

●どんな人に読んでもらいたいか

→ノンフィクションが好きな人。

女性が生き生きしている姿を見たい人。

アメリカの人種問題に興味がある人。

 

上記に当てはまる方などどうでしょう。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

歌え、翔べない鳥たちよ ―マヤ・アンジェロウ自伝―

歌え、翔べない鳥たちよ ―マヤ・アンジェロウ自伝―