ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

茨木のり子『詩のこころを読む』

おはようございます、ゆまコロです。

 

茨木のり子『詩のこころを読む』を読みました。

 

茨木のり子さんの詩が好きです。

この新書には、茨木さんが選んだ詩が載っています。

 

詩が好きだけど、どんな詩人が好きかよく分からない、と思っていた自分にはとても参考になった本です。

 

好みかも知れない、と思ったのは、黒田三郎さんと、岸田衿子さんの詩です。今度詩集を探そうと思います。

 

茨城のり子さんの文章も良いです。

 

「女ひとり働いて四十に近い声を聞けば、その疲労指数は男性のそれよりずっと大きいのではないでしょうか。体力の差というより、社会的気圧のせいで。女が独身で働きとおすという何でもない当りまえのことに対して、のしかかってくるさまざまな圧力やいやがらせは、陰湿で、きわめて日本的です。そんな中で、性格のひずみやゆがみをきたさないように、明るく生きていこうとすれば、それはそれで大変なエネルギーを要し、疲労の質もただの仕事の疲れだけではないだろうと、そんなことも読みとらずにはいられません。」

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)