ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

エドワード・ゴーリー『うろんな客』

こんにちは、ゆまコロです。

 

エドワード・ゴーリー柴田元幸(訳)『うろんな客』を読みました。

 

この本の中の、傍若無人なお客様が何者なのかは、訳者の解説を読むと分かります。

そして、お客様の正体を知った後で再び読み返すと、他の登場人物たちの表情も味わい深く思えてきます。

 

ネタバレになるのでこれ以上は言及できませんが、興味がありましたらお手に取ってみてください。

 

リズムのある、柴田元幸さんの文章が楽しいです。

 

改めて「うろん」を辞書で引くと、こうありました。

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胡乱(うろん)=1、正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。

2、確かでないこと。

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原題は「The Doubtful Guest」とあり、

 doubtful は

(…に)疑いを抱いて、確信がなくて、疑いを抱いて、確かでなくて、疑わしい、はっきりしない、あやふやな、おぼつかない、ありそうもない、いかがわしい

( Weblio辞書  英和辞典・和英辞典)

と、いう意味なので、謎めいたこの本にはぴったりのタイトルだと思いました。

 

1957年の絵本ですが、不思議とモダンな雰囲気です。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

うろんな客

うろんな客