ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

高森圭介『時間とは何か 改訂版 心理的な時間から相対性理論まで』

おはようございます、ゆまコロです。

 

森圭介『時間とは何か 改訂版 心理的な時間から相対性理論まで』を読みました。

 

時間に関する疑問がたくさん載っています。

好きな疑問はこれです。

 

●子供のころの時間はなぜ長いのか?

 

「諸説があるが、その一例をあげよう。6歳の誕生日までの1年間はその時点の生涯からすると6分の1もの長さである。一方、40歳にとっての1年は生涯のたった4分の1程度でしかない。この比率が心理的な時間の評価に一役買っているというのだ。

 

心理的な時間と記憶との関連は、山口大学時間学研究所元教授の井上慎一博士も指摘する。

「海馬(脳の中で記憶の形成に関係する部位)の中を、どれだけ記憶すべき情報が通過していったかが、私たちが思いだす時間の長さを決めるのではないでしょうか。大人でも海外旅行などで新鮮な体験を多くすれば、たくわえられるべき情報が増えます。その場合は、ふりかえると時間が長く感じるのだと思います。」」

 

他にも、旧暦の話などが面白かったです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

新しい版も出ているようでした。