ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

高カカオチョコレートの真価がわかる。『自力でみるみる改善!脂肪肝』を読んで

こんばんは、ゆまコロです。

 

何年か前から高カカオチョコレートを毎日食べています。便秘に効くと聞いて。

 

γ-GTP高めで健康診断に引っかかっている弟から、「最近読んだ本にも、一日25gの高カカオチョコレートを摂れって書いてあった」と聞き、え、便秘対策だけじゃないの?と無性に気になって借りました。

 

と、いうわけで栗原毅さんの『図解ですぐわかる 自力でみるみる改善!脂肪肝』を読みました。

 

「図解」とあるように、全ページカラーでとても読みやすいです。

本書によると、高カカオチョコレートの健康効果は、便秘解消以外にもいろいろあるようでした。

 

脂肪肝の予防(肝臓の活性酸素を除去するため)

・血圧を下げる(血管を広げる作用が期待できる)

冷え性の改善(カカオポリフェノールやテオブロミンという成分が末梢血管を拡張し、手足の血流を促す働きがある)

・血糖値を下げる(消化吸収を緩やかにすることで食後血糖値の上昇を抑える)

歯周病を予防する(カカオポリフェノール歯周病菌を減らす)

アトピー、花粉症などアレルギーを改善(カカオポリフェノールが、活性酸素の働きを抑えアレルギー予防や軽減の効果が期待できる)

 

便秘の解消になる、というのは効能のうちのほんの一部分だったんですね。

ポリフェノールが、人間の体の中で起こる酸化を抑えてくれることはなんとなく知っていましたが、リンゴや赤ワインよりも含有量が多いことは初めて知りました。(100gあたりのポリフェノール含有量は、高カカオチョコレート840mg、リンゴ220mg、赤ワイン180mg)

 

そしてこの本で一番印象的だったのは、「血液検査のアルブミンで肝臓の元気度がわかる」という項目です。

 

 アルブミンアミノ酸などの栄養素を運搬する役割を担うため、アルブミンが不足すると、体内の必要なところに栄養素が届かないという不具合が生じます。アルブミンが低下すると、肝臓だけでなく、体全体から元気がなくなってしまいます。

 厚生労働省が出しているアルブミンの基準値は3.8〜5.3です。私はそれよりも厳しく、4.5以上を推奨しています。

 アルブミンを上げるためには、やはり肉と卵がおすすめです。どちらもたんぱく質を多く含み、アルブミンの原料となるからです。

(p54)

 

このページを読んで、去年の健康診断の結果を見てみると、かろうじて厚生労働省の基準値内なのだけど、本書によると「新型栄養失調」というカテゴリにいました。

結構意識してたんぱく質摂ってるつもりだったのに…。実は栄養失調だったのね自分。

また栗原先生によると、アルブミンの値4.6(g/dl)になると「肌が艷やかになる」、4.7(g/dl)になると「髪が元気になる」、4.8(g/dl)だと「爪がきれいになる」とのことなので、やる気が湧いてきました。がんばって卵とお肉を食べようと思います。

 

他にも、歯周病菌が血管に入ると、インスリンの働きを阻害して血糖値を悪化させるため、歯磨きの他に歯間ブラシを使うことや、有酸素運動(ウォーキング、水泳など)と無酸素運動ダンベルや筋トレなど)をバランスよく組み合わせて代謝を盛んにする方法など、参考になる項目がありました。

 

生活習慣に関することや、お風呂に入ってできるストレッチ、食べ方のコツなど、アプローチがいろいろあるので、肝臓の値が気になる時に参考にしやすいと思います。

個人的に割と肝臓は丈夫だと過信していたけど、けっこう危ういこともわかって良かったです。脂肪肝じゃないから、と思わずに開いてみてよかった。

 

 

父がホワイトデーにくれたカレ・ド・ショコラたち。

 

今年はアルブミン値を上げられるよう頑張りたい。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。