ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

𠮷原珠央『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』

おはようございます、ゆまコロです。

 

𠮷原珠央『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』を読みました。

 

筆者は、表現力やプレゼンテーションを専門とする、イメージコンサルタントです。

この方の書かれた他の新書が書店に平積みになっていて気になっていたところ、図書館で他の著書を見つけたので、こちらを先に手に取ってみました。

 

いいな、と思ったのは以下の項目です。

 

 

04  「おかげさまで」と言うだけで印象は大きく変わる!

 

「おかげさまです」という考え方は、自分のことだけでなく、世の中の人や経済がどのように支え合って成り立っているかを考える想像力と、心の余裕がないと、なかなか言えない言葉です。(p30)

 

 

「良かった結果は、双方に理由がある」という筆者の考え方がいいと思いました。

 

 

10  二度と行きたくないと思われるお店で働く店員の共通点

 

「私はクライアントと会話をする際に、気をつけていることがあります。それは、「相手から質問されたことしか話さない」ということです。

 

 知りたいことがあれば、あなたが話す前に、相手のほうから「ぜひ、あなたの意見を聞かせてください」と言ってくれるでしょう。」

(p62)

 

 

ここで挙げられている「二度と行きたくないと思われるお店の店員さん」とは、最初はお客さんを労っているようで、自分の身の上や愚痴ばかり話すマッサージ店の店員さんでした。

 

 

17  相手に胸と膝を向けているか

 

 重要なのは、あなたの胸と膝がどちらに向いていたかです。

 

 相手と向き合う場合には、自分の胸と膝を相手に向けるようにすると、相手の視界の正面に自分自身が映りますから、説得力も高まりますし、相手には、「私のことを一生懸命、見ようとしてくれている」と感じてもらえます。(p99)

 

カウンター席などで並んで座ったりすることもあるので、これはすぐに実践できそうと思いました。

 

18 会話を遮断してまで話しかけるな

 

(初対面の人に対して)

挨拶をきっかけに会話をスタートさせるために2つのポイントがあります。

 

 1つ目は、「こんにちは」の最後の「は」を1秒伸ばすことです。語尾を伸ばすことで、挨拶の印象が柔らかくなり、間を繋ぎ合わせることができます。

 

 2つ目は、挨拶を言い終わっても、2秒間は相手の目を見ながら、体を相手に向けることです。そうすれば、相手にも、あなたが挨拶以外でも会話を交わしたいと思っている気持ちが伝わり、話が途切れない環境を作りやすくなります。(p102)

 

こうやって具体的なやり方を、自分で考えてみたことはなかったかもしれません。

 

22 「ふつう」「すごくいい」「びみょう」を使わない

 

 ショッピングで2つの商品で迷っているときに、「Bの商品のほうがびみょーにおすすめです」などと言われても、違いがまるで分かりません。

 自らが使ってみて良いと思った個人的意見なのか、売れ筋だからすすめているのか、「びみょー」に対する理論的な答えを話すことで、説得力が増して、お客さんにとっては、購買への判断がしやすくなるわけです。

 

 このように、単純なボキャブラリーばかりをラクして選んでいると、言葉が薄っぺらく、与える印象が軽くなり、説得力がなくなってしまうのです。 

 

 言葉がそのように感じられるということは、それを言っている本人までもが、同じように思われても仕方がないという残念なことになっていきます。(p120)

 

ここでいう指摘とは少し論点が違うかもしれませんが、ここを読んで、語彙を増やしたいと感じました。

 

23 「面倒くさい」という本音は口にしない

 

人の気分を害し、さらには自分の評価を下げてしまうのを避ける唯一の方法は、人と話をするときには、ネガティブな本音をにおわせる言葉を一切、使わないことです。

 

 「面倒くさい」「どうでもいい」と思う場面は、生活していれば誰にでもあるものです。

 そういう考え方をポジティブに変えられる人もいれば、変えられない人もいます。

 そういうとき、ポジティブな考え方に無理に変えようとしなくても、せめて、ネガティブなことを一切、発言しないようにすることは、今すぐ誰にでもできることなのです。

 また、メリットのないネガティブな言葉を普段から頭の中で整理しておくと、「うっかり言ってしまった」というようなことを防ぐことができます。

 私の場合、頭の中で「使わない言葉リスト」を作っています。その一例を紹介しますね。

 

 使わない言葉リスト

・面倒くさい

・疲れた

・眠い

・くだらない

・(食べ物に対して)まずい

・やばい

・つまらない

・おもしろくない

・嫌い(苦手と言い換える)

・ひまだ

(p124) 

 

私は本書の中で、この項目が一番難しいと感じました。

 

27 「もう年だから」と言うほど人は離れていく

 

 スポーツクラブに通っている30代のクライアントから、以前こんな話を聞きました。

「スポーツクラブで出会った同い年の女性から、『もう年だから運動がしんどいです。もっと若かったらなあ…』と、会うたびに聞かされるんです。あまりにがっかりした感じで言われるので、その人とは会話しなくなりました」

 

 『もう年だから』と、言っていいのは自分よりも年下の人に対してだけです。それでしたら、失礼にはなりません(どうにもならないネガティブな話を聞かされるのは、どんな人にも苦痛ではありますが)。

 

 しかし、クライアント女性の話のように、自分と同い年、または、自分よりも年齢が上の人に対して言ってしまえば、とても失礼になってしまいます。(p143) 

 

これは、割とうっかり口にしてしまう話題だと思いました。

いっそ、「もう年だから」も、「使わない言葉リスト」に入れてしまいたいくらいです。

 

それほど難しい項目はなくても、きちんと自分の中で整理して戒めると、人間関係がなかなかスムーズにいくのではないかと思いました。

 

丁寧に実践していきたいです。

 

最後まで読ん下さってありがとうございました。

 

「もっと話したい!」と思われる人の44のルール

「もっと話したい!」と思われる人の44のルール