ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

寺山修二『ポケットに名言を』

おはようございます、ゆまコロです。

 

寺山修二『ポケットに名言を』を読みました。

 

著者がまとめた格言集です。(『人生はニャンとかなる!』みたいな本です。)

 

寺山修二の言葉で好きなのは、

 

 

なみだは人間の作るいちばん小さな海です。

(「人魚姫」より)

 

 

です。

他にいいなと思ったのは、以下の3つです。

 

 

ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思つた。

花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。

太宰治「女生徒」 

 

 

 

 

おいらは いろんな河を知っている

この世さながらの昔からのいろんな河を

人の肉体に流れている血よりも古い河を知っている

(ラングストン・ヒューズ「ニグロと河」

 

 

 

 

政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない。

トーマス・マン魔の山

 

 

 

格言の出典が載っているものが多いので、(時々載っていないものもあります。)

面白そうな本を探す時も役に立ちそうだと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

ポケットに名言を (角川文庫)

ポケットに名言を (角川文庫)