ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

しぶ『手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』

おはようございます、ゆまコロです。

 

しぶ『手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』を読みました。

 

ミニマリストに憧れます。この本は、同じくミニマリストへの道を歩んでいるお友達に借りました。

 

冒頭の「カバンの中身」の写真ページが好きです。

私自身はとにかくいつも荷物が多いので、雑誌などで、みんなの「コスメポーチの中身」とか、CAさんの「スーツケースの中身」とかいう類の特集があると、食い入るように見てしまいます。

その上で、「これは持たなくてもいいのか~」と思ったりするのですが、気が付くとまた荷物が増えています。

 

それはさておき、作者のしぶさんは、冷蔵庫もない、敷布団もない(本の途中で増えます。)というかなりの玄人ミニマリストです。

本書の中で、いいなと思ったのは以下の項目。

 

 

13. 「レンタル」「シェア」を使いこなす。

 

 毎日同じ服を着ている僕は、靴も同じコンバースのオールスターを3足揃え、それを痛まないように日替わりで履いている。

 

 しかし、「スニーカーでは、どうしてもTPOに合わない」というときも、ごくまれにだがある。結婚式やお葬式、ドレスコードのある店に行くときなどがそうだ。

 

 そんなときに便利なのが、ファッションレンタルサービス。

 

 男性、女性向けに何種類かのサービスがある。「leeap」のように全身コーディネートを基本とするサービスもあれば、「DMMファッションレンタル」のように、靴などの小物を単体で借りられる物も。僕も使ったことがあるのだが、久しぶりに「いつもと違う自分」になれて少し楽しかった。

 

 ちなみに「DMMファッションレンタル」の場合、メンズのビジネスシューズは2日間で1980~4980円程度。量販店に行けば新品を買えそうな額ではあるが、その額で買える靴の質は推して知るべし。(p80)

 

 

「その額で買える靴の質は」、と想像すると、確かに借りた方が賢明な気がします。

 

 

17. 「好き」ではなく、「大大大好き」な物を選ぶ。

 

 究極的には「必要=好き」だと、僕は考えている。それも「ちょっと好き」ではなく「大大大好き」と思えるレベルの「好き」を大事にすること。

 

 中途半端な「ちょっと好き」レベルで物を選んでいたら、心が完全に満たされることはないし、物欲も一生おさまらない。

 

 「好き」を突き詰めるには、「100の大好きリスト」が役に立つ。

 固有名詞から抽象的な物まで全部、頭にパッと浮かんだ「自分の好きなもの・こと」を描き出していく。

 僕なら、チワワ、サーモン、アボカド、寝ること、読書、アニメ、モノトーン、カメラ、心理学、サウナ…と、とにかく100個に到達するまで、どんどん書き連ねていく。おもしろいくらい、自分の好きがダダ漏れになる。

 100個を書き切るのもそうだが、100個に絞るのはもっと難しい。こうして紙に書き出すことで、自分の「好き」が可視化され、より鮮明になるのである。

 あとは、この「好き」にあてはまる物だけを残せばいい。(p96)

 

 

以前に上記と似たようなことをやったことがあります。でも、到底100個には届かず、意外と好きなものって出てこないんだな、と思った覚えがあります。ぜひ再チャレンジしたいです。

 

26. 「健康」がなによりの資産だと知る。

 

 「健康意識が芽生えるのは手遅れになってから」と堀江貴文さんが言っていたが、本当にそう思う。健康のためだけに生きるのは本末転倒だが、幸福な人生を送るのに健康は最低条件だ。

 

 「 健康を犠牲にして時間を確保する」のは近道のようで遠まわりだ。健康に関しては、効率度外視でいこう。(p135)

 

これは体調を崩してからでないと気付けないので、自分の実感として、健康であることを大切に思える、というのは、大事な経験だと思います。

 

33. 「一点豪華主義」と「コンフォート原則」を守る。

 

 お金があるように勘違いされた理由はシンプルだ。「持ち物を少なく絞っているから、一つひとつにお金を多くまわせる」だけのことである。

 

 一方、貧乏人の部屋には物が多い。ドラマの美術さんは、貧乏人の部屋には物を増やし、壁に隙間なくちぐはぐなタンスを並べたりして「貧困」を表現するそうだ。

 逆に、豪邸のセットでは物を減らし、なにも置いていない面を増やして「余裕」を表現するのだそう。

 

 物を買う→お金が減る→お金のために時間を切り売りする→物が増えたあげくに整理整頓・物の入れ替え・探し物など手間が増える→片付けに費やす時間も、精神的な余裕もなくなる→部屋が物だらけになる→ストレスを発散するために物を買う→(無限ループ) ーーこれが、「貧乏人の部屋に物が多い」カラクリだ。(p 164)

 

筆者は「お金は減り続けるのに、物が増え続ける」ループの実例として、以前住んでいた部屋の写真を載せていますが、この状況、すごくよく分かります。忙しくて部屋のことなんかなんにも考えられない時など、机の上が物だらけになっていてギョッとすることがあります。

 

42. 才能の無駄遣いをやめる。

 

 僕の才能は「収集」である。

「なんにも持ってないのに?」とお思いだろうか。実はこれ、「ストレングスファインダー(自分の強み診断)」という自己分析ツールの結果で、僕は34ある項目のうち、「収集心」という才能が1位となったのだ。

 初めはこの結果に「え?(僕、ミニマリストなんですけど…)」と驚いたのだが、分析内容を聞いて納得。物質的なことへの関心ではなく、情報や知識、経験など、「形ないもの」への収集心が強い ――とのこと。

 そして、この結果を知ることで僕は、自分が「本を読んだり、旅行などで経験を積むことを栄養にすれば、幸せになれる人間なんだ」とはっきり自覚することができた。

 

 ここ数年、世の中は「物と向き合う」ブームが続いている。しかも「増やす」よりも「減らす」ことに焦点が置かれている。断捨離、シンプルライフ、片付け術、もちろんミニマリズムだってそうだ。

 

 これは、みんな自分のことをあまり知らないからなんだと思う。物を減らしていくうちに、「自分はこんな生き方がしたかったんだ」と、自分のことを知ることができる。(p200)

 

 

安易にストレングスファインダーを受ける前に、何の目的があって受検するのか?を明確にすべきという意見もありますが、こうやって自分を知ることができると、何を持って幸せだと思えるのかも分かりやすくなりそうな予感がします。

 

とりあえず「大大大好き」探しからやってみたいです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法