ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

シャルル・ペロー『ペロー童話』

おはようございます、ゆまコロです。

 

シャルル・ペロー西条八十(訳)、大草陽子(文)『ペロー童話』を読みました。

 

ペローって、どんな童話を書いていたんだっけ?と思いましたが、彼の作品の一例には以下のような話がありました。

 

赤ずきん

長靴をはいた猫

・青ひげ

・シンデレラ

・眠れる森の美女

 

有名な話ばかりでした。

印象深いのは次の話です。

 

●眠れる森の美女

王子が見つめるだけで、王女が目を覚ましたところに、あれっ?と思いました。

 

●親指小僧

悪役である人食い鬼が、親指小僧たちと間違えて、自分の娘たちを殺してしまう場面にゾッとしました。これが、子ども向けなのか…?

 

●長ぐつをはいたねこ

想像して読んでいくだけでかわいい。ビジュアル的にも心が躍ります。

粉挽き小屋、ロバ、猫をそれぞれ遺産として兄弟が受け取るのですが、猫をもらった末っ子が、立派な服と鬼の城を手に入れるところが好きです。

 

 

「民間伝承を詩の形にまとめ、教訓を加えたものだが、当時の風俗を反映させるなど子どもにも親しみやすく書かれており、」子どもを意識して書かれた初めての児童文学であるとも言われているそうです。

ウィキペディアより)

 

1695年にこの本が出版されたとき、作者のシャルル・ペローは67歳くらいですが、柔軟な思考で、他の人にわかりやすく伝える能力に長けていたことがうかがえるようでした。

 

想像する楽しさを再確認できるような本でした。

西条八十さんの訳の本は残念ながらアマゾンでは見つかりませんでした。他の訳者の本のリンクを貼っておきます。)

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

完訳 ペロー童話集 (岩波文庫)

完訳 ペロー童話集 (岩波文庫)