ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

中川淳一郎『ネットのバカ』

おはようございます、ゆまコロです。

 

中川淳一郎『ネットのバカ』を読みました。

 

疲れて帰ってきて、一刻も早く寝ようと思っているのにスマホを見たりして、すっかり布団に入るのが遅くなるのは、何なんだろうなとよく思います。

 

そんな悪循環の抑止力になるかもしれない、と思ったのが、本書の次の個所です。

 

◆「無為にクリックをしまくったり、「いいね!」を押しまくったりしてもあまり自分にリターンはないと思った方が良いと言っているだけである。

 

「私は自分が好きな人のブログやツイッターを見て、いいと思った時に “いいね!” とクリックしているだけ。それの何が悪いの?誰にも迷惑かけてないでしょう」

 

そういう方もいるだろう。もちろん誰にも迷惑なんかかけていない。その行動を批判するつもりもない。

 

そのブログやツイッターに費やす時間とクリックする手間はすべて、ごく一部の人の利益に直結しているのだ、という事実を指摘しているに過ぎない。それで結構と思うならば、止めるつもりはまったくない。

 

しかし本当にそのブログやツイッターを見ることは、あなたの時間の使い方として有意義なものなのかどうかは考えてみても損はないだろう。」

 

◆「以前、ソーシャルゲーム会社の社員はこう言っていた。

 

ソーシャルゲームは2種類の人を相手にしています。それは、「お金でアイテムを獲得する “時間を買う人” 」と、「 “時間を使って” 気合でボタンを何百回も連打するなどし、無料で遊ぶ人」です。前者の人はとにかく先に進みたい、そのためにはお金を払うことを厭いません。後者は、お金は払いたくないけど、時間だけはある人です。後者の人の方が圧倒的に数は多い」

 

いずれにしてもソーシャルゲームには2013年の段階では、人々のカネと時間を大量に使わせる魔力があるようだ。」

 

少し前の本ですが、ネットとの付き合い方について考えさせられます。

他に、東日本大震災後、ACジャパンのCM続きだったTVに、「日常に戻ること」の重要性を送るため、口火を切ったエステー株式会社の話などが面白かったです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

ネットのバカ (新潮新書)

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