ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

小林弘幸『みだれない生き方 意識するだけで結果に愛される27のヒント』

おはようございます、ゆまコロです。

 

小林弘幸『みだれない生き方   意識するだけで結果に愛される27のヒント』を読みました。

 

筆者は順天堂大学医学部教授で、自律神経研究のお医者さんです。

タイトルの「みだれない」とは、自律神経が整うよう、どう工夫するか?ということを表しています。

 

「現代はストレス社会。社会人は交感神経が優位になってしまっていることがとても多いのです。特に男性は30代、女性は40代になると副交感神経の働きが低下しますから、副交感神経の働きを上げるよう常に意識することが大事です。」

リクナビNEXTジャーナルの小林弘幸先生のインタビューより)

 

腰痛で整体に行った時、他に何か悩んでいる体の不調はあるか?と聞かれて、生理痛が重い、と答えたら、「自律神経が乱れています」と言われました。

 

しかし具体的に何をどうすれば自律神経が整うのか、その時はよく分かりませんでした。

本書では、そのために出来ることが具体的に書かれています。

 

覚えておこうと思ったのは、以下の事柄です。

 

◆「重要なことは、いま何をするべきなのかを意識することだ。すると一秒後、10秒後に自律神経のバランスを良くするためには、いま何をしなければならないかが見えてくる。

 

デスクワークで姿勢を良くする。脱水(症状)にならないように水をこまめに飲む。いまの自律神経のバランスを良くして血流を上げることだけを意識して常にやる。

 

その意識がないと、物事というのは良い方向へ進んでいかない。

 

あなたがやることは一つ。それは、自律神経のバランスを整え、血流を上げること。

それだけだ。血流の悪い人は何をやっても結果を出せない。」

 

◆「いつも行動がギリギリではないだろうか。ギリギリの行動は副交感神経を下げる原因になる。生活に常に、「10分の余裕」を持つように心掛けたい。日常の中の時間の余裕は副交感神経の上昇を促す。

 

時間を気にしたり、焦りを感じるだけで、交感神経が刺激され、呼吸が浅くなる。そして呼吸が浅くなれば血流が悪くなり、身体的なパフォーマンスが低下し、さらに脳の活性も低下、思考力や発想力、判断力まで低下してしまう。

 

ギリギリの行動というのは、悪い結果を導くことにつながるのだ。特に副交感神経の下がり始める三〇代以降の人は気をつけてもらいたい。

 

→30分程度の余裕、無理なら10分の余裕を見ておく。」

 

◆「昼食を食べると眠くなるという経験は、たいていの人が持っているだろう。眠気を感じるのは、食後、消化器官が動き出し、一気に副交感神経優位に「急転換」するからなのだ。(中略)

 

一つは食事の前に水を飲むこと。これにより胃結腸反射が誘発され、腸が働き、副交感神経が高まるので、急激に上昇して眠くなるのを防ぐことができる。

 

もう一つはゆっくり食べること。急いで食事をすると、交感神経が一気に上がるので、その反動で「急転換」が起こる。それを防ぐためにも食事はゆっくりとる習慣を取り入れたい。」

 

食後の眠気や時間に対する見方など、ちょっと心掛けるだけでパフォーマンスが上がりそうな予感がしました。

 

自律神経について関心がある人にはおすすめです。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。