ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』

おはようございます、ゆまコロです。

 

稲盛和夫『生き方 人間として一番大切なこと』を読みました。

 

印象的だったのは、以下の2つです。

 

◆求めたものだけが手に入るという人生の法則

 

「世の中のことは思うようにならない―私たちは人生で起こってくるさまざまな出来事に対して、ついそんなふうに見限ってしまうことがあります。けれどもそれは、「思うとおりにならないのが人生だ」と考えているから、そのとおりの結果を呼び寄せているだけのことで、その限りでは、思うようにならない人生も、実はその人が思ったとおりになっているといえます。」

 

 

 

◆「もし必要とあらば日本が率先して譲歩すべきだ。私はそうも述べました。なぜなら戦後の日本はアメリカからの多大な恩恵ー食糧や技術を惜しげもなく提供してくれたこと、あるいは日本製品に巨大なマーケットを解放してくれたことなどーによって復興、成長してきたからです。

 

 それがアメリカの世界戦略の一環であったとしても、彼らが私たちにひどく寛容であったことは事実です。ならば今度は、こちらが相手に対して「思いやり」を見せ、譲歩すべきは譲歩する寛容さ、利他の心を身につけることが “経済大国” となった日本の責務ではないかと考えたのです。(中略)以前、国際日本文化研究センター川勝平太教授が、「富国有徳」ということをいわれたことがありました。

 

 富でなく徳による立国。あるいは豊かな富の力を活かして、徳をもって他国に報いるという国のあり方を提言したのです。武力や経済力でなく、徳をもって他国に善きことをなし、信頼と尊敬を得る。

 

 私もそのような徳を国是のベースに据えるべきだと思うのです。それこそが、自国の利益のみを追及することで、手痛いしっぺ返しを食らってきた日本が他国にさきがけて率先垂範すべきことなのです。

 

 日本がめざすべきは、経済大国でも軍事大国でもなく、軍事力の誇示に忙しい国でもなく、徳という人間の崇高な精神を国家理念の土台にして世界に接していく。」

 

自分と仕事との向き合い方に疑問を感じたときに、ヒントになるような気がしました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

生き方―人間として一番大切なこと

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