ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

ポール・オースター、デビッド・マッズケリ『シティ・オブ・グラス』

おはようございます、ゆまコロです。

 

ポール・オースター、デビッド・マッズケリ、森田由美子(訳)『シティ・オブ・グラス』を読みました。

 

同タイトルのポール・オースターの作品のグラフィックノベルVer.です。(漫画バージョンです。)以前、日本語訳されたものを読んだはずなのですが、結末は忘れていました。

 

良いことがありそうでワクワクする場面と、だんだん事態が悪くなっていく箇所は、漫画であっても「ああ、オースターの話だ」という感じが色濃く出ていて、小説ではなくてもそれほど違和感なく物語に入り込めました。

 

この話で好きなのは、依頼を受けてニューヨークの街を尾行して歩いているうちに、その軌道がアルファベットになっていることにクィンが気付くところと、途中でオースター自身が登場するところです。

(彼は実際の方が漫画よりも素敵な感じがします。写真でしか見たことはありませんが。彼の奥さんも漫画に出てきます。)

 

いちファンとしては、オースター作品の心躍る箇所を容易にたどれるので、「ムーン・パレス」とかも、この作品と同じようにグラフィックノベル化してくれるといいのになあと思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

シティ・オブ・グラス (Graphic fiction)

シティ・オブ・グラス (Graphic fiction)