ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

裴英洙『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』

おはようございます、ゆまコロです。

 

裴英洙『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』を読みました。

 

NHKのニュースの中で紹介されていて、毎年夏も冬も風邪をひく私はすぐに買いに行きました。

 

冒頭に「風邪をひくたびに1~2日欠勤したとすれば、職業人生の丸1年以上が風邪に潰されます。」とあり、このペースでいくと、私は特に多くの時間を風邪で寝ることになるような予感がしました。

 

お医者さんも風邪をひくんだなあとしみじみ思いながら、覚えておこうと思ったことを書いておきます。

 

◆インフルエンザワクチンは「大切な人に迷惑をかけないため」に接種する。

(毎年10~12月)

「接種後、約2~4週間後に効果が出始め、効果の持続期間は約5カ月と言われます。

 ワクチンの効果は、健康な18歳から64歳に対して、インフルエンザの発症が59%減少するという検証結果があります。

 

 「ワクチンを打たなくてもいいのでは」と考える人は、おそらく健康な人でしょう。 

 しかし、街中には、インフルエンザに罹ると死に至る可能性すらある持病のある人や、高齢者、乳幼児がたくさんいます。

 厚生労働省などの調査によれば、妊婦がワクチンを接種すると、妊婦自身だけでなく、生まれた乳児のインフルエンザ罹患率を下げることができるとされています。

 つまり、ワクチン接種は、健康な人への予防効果はもちろん、インフルエンザ症状の重症化、肺炎などの合併症、または死亡率低下に、大きな意味があると言えます。

 家族や職場の同僚など、周囲の人にインフルエンザを感染させにくくするという社会的な意義を踏まえ、できる限り、ワクチンを接種するようにしてください。」

 

 

◆風邪をひく直前1週間を見える化する「風邪ログ」をつくる。

「風邪をひかなくなるための最初のステップは、「風邪をひいたときの最初の違和感は何だったか?」と問いかけて、超初期症状を認識することです。

 

 方法は簡単で、次の3つの観点で1週間を振り返るだけです。

 

①どこで、なにをしたか?

②どんなリスクがあったか?

③どんな症状があったか?

 

風邪をひいてベッドの中で寝ている時間に、スマートフォンのメモ機能を使って記録しましょう。

 

違和感の例:

・食べ物の味が変わる

・いつもより集中力が続かない

・のどに膜が張ったような感覚がある

・エアコンの温度を変えていないのに寒く感じる

・まばたきの量が増える

・ランチでフライやラーメンを避けたくなる

・唇がやたら荒れて、つい舐めてしまう

・二日酔いが治りにくくなる

・朝の目覚めが悪くなる

・本が長時間読めなくなる

 

→風邪をひく前の最初の違和感があれば、生活を風邪モードに切り替え、早期回復に努めるようにします。」

 

 

 ◆風邪で病院に行くときは、「医者が正しく診断できるようになる症状メモ」を持参する。

 

「風邪やインフルエンザが流行する時期は外来が混雑しますから、医者も、じっくり問診を進められないことも少なくありません。

 だから、患者が正確な情報をまとめておいてくれると、医者にとっては非常にありがたく、的確な治療につなげることができるのです。

 ベッドで寝ながら、スマホのメモ機能で十分です。

 

メモするのはこちらの3項目。

〈遺伝的な病気の可能性がないか?これから処方する可能性のある薬が、悪影響を及ぼさないか?大病をしたことで、抵抗力や栄養状態が悪くなっている可能性はないか?を判断する材料になる項目〉

・自分の過去の病歴(〇歳で手術した、〇歳で高血圧になった、など)

・家族の過去の病歴(母親が糖尿病、父親が小脳梗塞になった、など)

・今、飲んでいる薬(高血圧の薬、アレルギーの薬、市販薬の〇〇を3日前から服用中、など)

 

〈いつから、どんな症状があるか?〉

・せき(〇日前から。「コンコン」か「ゴホゴホ」かなど、症状の程度と変化を伝える)

・鼻水・鼻づまり(〇日前から。止まらないくらいひどいか、たまに鼻をすする程度かなどを伝える)

・のどの痛み(〇日前から。「イガイガ」か、唾を飲み込むと痛いかなど、痛みの程度を伝える)

・熱(〇日前から。家で測っている場合はその体温も伝える)

・倦怠感(だるさ)(〇日前から。ちょっとだるいくらいか、立ち上がるのも辛いかなど、程度を伝える)

・頭痛(〇日前から。少し痛むくらいか、動けないくらい痛いかなど、痛みの程度を伝える)

・腹痛(〇日前から。「シクシク」か「キリキリ」かなど、痛みの程度を伝える)

・その他の症状(関節痛、吐き気、悪寒、食欲など)

 

〈その他不安なこと・医者に伝えておきたいこと〉

例、粉薬を飲むと気持ち悪くなる、絶対に休めない出張があるから、現実的な対策を知りたい、など。」

 

他にも、

◆新幹線や飛行機では人の少ないエリアの「最後列」を選ぶ。

◆宿泊したホテルに加湿器がない場合は、電気ポットで湯を沸かす。

(湿度が40%以下になると、ウイルスを取り囲んでいる水分が蒸発して軽くなり、ウイルスが空気中を漂いやすくなるため)

 

など、ちょっとした工夫も満載でした。

 

この冬は、まだ風邪をひいていません。

春が来るまでもう少し、頑張りたいと思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。