ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

谷川俊太郎 with friends『生きる―わたしたちの思い』

おはようございます、ゆまコロです。

 

谷川俊太郎 with friends『生きる―わたしたちの思い』を読みました。

 

谷川俊太郎さんの有名な詩「生きる」を初めて読んだのは小学生の時でした。

その時は、何となくいいな、という感想は抱いたものの、それほど印象には残りませんでした。

 

でも、大人になってふたたびこの詩を読んだとき、すごい衝撃でした。それから、谷川俊太郎さんが好きになりました。

 

この本では、いろんな人が自分にとっての“ 生きる ”こととはなにか?を、谷川さんの「生きる」の詩にならって寄せています。

 

「(ジブリール)この前、映画の『ヤーチャイカ』(※谷川俊太郎さんが監督を務めた映画)を見てきたんです。その中で衝撃的だったのが、「僕は言葉を信じていない」と谷川さんがおっしゃってたことで。私自身の「生きる」ということに対するテーマは「自分を信じる」とか「人を信じる」とか、信頼ということなんです。確かに言葉を信じて傷ついたり、でも言葉を信じて何かを伝えようとしている自分がいる。言葉が信じられない谷川さんが信じるものって何ですか。

 

(谷川)言葉を超えた存在はすべて信頼していますね。極端に言えば、言葉で表現できない存在というのはすべて信頼できます。人間もそうでしょう。ひとりの人間を言葉で表現しつくすことは不可能だから、ひとりの人間というのはつねに言葉を超えた存在で、その言葉を超えてるところを信じています。」

 

言葉を信じていない谷川俊太郎さんの、紡ぐ言葉の影響力…。次元の違いを感じます。

私も、うまく気持ちを表現する力を磨きたいと思いました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

生きるわたしたちの思い

生きるわたしたちの思い