おはようございます、ゆまコロです。
バルバラ・ベルクハン、小川捷子(訳) 『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』を読みました。
私はあまり口が立つ方ではない上に、今の言葉は言わなきゃよかったな、と後悔することが時々あります。対話についてのヒントがあるかも、と思い手に取りました。
腹が立ってどうしていいか分からなくなったり、人間関係に悩んだ時に読むといいと思いました。
好きなところは以下の二つです。
「だれの頭の中にも、どういう行動をとるべきかという規範があります。そして、自分の考える礼儀正しい行為を、無意識のうちにまわりの人にも期待しています。ですから、それに反するふるまいをする人を、気むずかしいとか陰険だとか、頭がおかしいなどと言うのです。
(中略)あなたの苦手な人とは、もともとはあなたのチームメイトで、ただ、あなたが自分の欠点を知り、何か学べるように敵役を演じてくれているだけだと考えましょう。身近な人が最高のトレーニングパートナーだということはよくあります。その人たちは、欠点も含めて私たちをよく知っています。何が下手なのか、どういうところで尻ごみするか、どういうことを見て見ぬふりをするか…。そして、そこをくり返し突くのです。
そう、これはたしかに不愉快なものです。けれども、あなたが学ばないかぎり、彼らはやめません。」
これと、大人の対話術についてとは?をまとめた箇所が好きです。
「1.他の人がしたり言ったりすることは、ただの申し出だと考える。それに関わりあう義務はない。
2.反射的に浮かんだ考えをよく観察し、否定的で攻撃的な考えについては、本当にそうだろうかと考えてみる。
3.巻きこまれることなく、距離をとって問題を眺める。
4.優先順位をつける。自分の生活や健康でいることのほうが、他人とやりあうより大事だと自覚する。
5.他人のことは放っておく。自分の思うように変えようなどと思わない。
この5つによって、あなたは人生のさまざまな不愉快な思いを乗り越えていけるでしょう。腹が立っても笑いとばせたら、すでにあなたは乗り越えています。
それでは、どうぞお元気で。ご成功を祈ります。」
ちょっと過激なタイトルから予想されるような、相手をねじ伏せるような攻撃型の対処法というよりは、自分の気持ちの置き方をちょっと変える、というような思考術なので、全体的に好感が持てました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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