ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

村上春樹(編訳)『バースデイ・ストーリーズ』

おはようございます、ゆまコロです。

 

村上春樹(編訳)『バースデイ・ストーリーズ』を読みました。

 

誕生日にまつわる短編集です。

一番好みの話は、誕生日用のケーキを絶対に少女に譲らない、頑迷な老女を書いた、ダニエル・ライオンズの「バースデイ・ケーキ」です。

 

あとがきに、村上春樹の翻訳した際の感想が載っているのですが、巻末の、訳者自身の短編が一番「これはちょっと話として作りすぎじゃないか」という印象を受けてしまいました。

でも、楽しんで書いたのなら別にそれはそれでいいのかもしれません。お誕生日ですしね。

 

話はともかく、タイトルの日本語訳が素敵だなと思うものが多かったです。

 

タイトルが好きなのは、

“Forever Overhead" by David Foster Wallace「永遠に頭上に」と、

“Close to the Water's Edge” by Claire Keegan 「波打ち際の近くで」の二つ。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)