ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

宮崎駿『本へのとびらー岩波少年文庫を語る』

おはようございます、ゆまコロです。

 

宮崎駿『本へのとびらー岩波少年文庫を語る』を読みました。

 

「要するに児童文学というのは、「どうにもならない、これが人間という存在だ」という、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とはちがって、「生まれてきてよかったんだ」というものなんです。生きててよかったんだ、生きていいんだ、というふうなことを、子どもたちにエールとして送ろうというのが、児童文学が生まれた基本的なきっかけだと思います。『小公子』を書いたバーネット、『若草物語』を書いたオルコット、『ハンス・ブリンカー』のドッジも、『赤い鳥』を始めた鈴木三重吉も、彼にすすめられて『杜子春』を書いた芥川龍之介も源のところは同じです。

  「子どもにむかって絶望を説くな」ということなんです。子どもの問題になったときに、僕らはそうならざるを得ません。」

 

彼のお父さんの、関東大震災と、東京大空襲の思い出も興味深いです。

 

いろいろ読んでみたい本が出てきました。

 

児童文学のジャンルで本を探していなくても、ブックレビューとして参考になると思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)