おはようございます、ゆまコロです。
エリナー・ドーリイ、光吉夏弥(訳)『キュリー夫人』を読みました。
宮崎駿監督が、キュリー夫人について、”こんな女の子がいたら恋に落ちてしまいそう” みたいなことを書いているのを見て、いつか読んでみようと思っていました。
「マーニャ(キュリー夫人のこと)には夢があった。それも、お嫁にいきたいとか、機関車を運転してみたいとかいう、ただの女の子や男の子の夢ではなかった。マーニャの夢は、ポーランドだった。マーニャ・スクロドフスカは、祖国ポーランドの復興を助けなければならない。でも、どうやって?わずか十六歳の身で、しかも、お父さんと学校から詰めこまれただけのもので、どうやってそんなことができるだろう?」
どうやったらこんな考え方の十六歳になるのか?ということは、当時のポーランドの様子を知ると、分かるような気がします。
自国の言語も禁止された中で、いつも懸命に勉強する彼女の姿を思うと、自分はちゃんと生きているのかと自問せざるを得ません。
児童向けのような文体ですが、展開にメリハリがあって(恋愛のことなど、盛り上がりが多い)、物語として感情移入しやすかったです。
そして、ポーランドに行ってみたくなりました。
良かったです。
最後まで読んで下さってありがとうございました。